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 仕舞猟

 

本日は今期の仕舞猟。お天気は良いがかなり寒い。

朝からいつもの山に入り、慎重に捜索するも鹿の姿は無し。林の中のヌタ場も、ついさっきまで使っていたと思われる形跡はあるのだが鹿はいない。

見通しの良い場所に出て、双眼鏡で捜索してみたら・・いました。150m位下の斜面に2頭のメスを発見!

リュックをおろしてから、適当な立ち木に銃をレストしてスコープでのぞいたら鹿が逃げている最中。引き金を引く暇もなく林の中に行ってしまった。

これだけ距離があっても、不用意に動いたら逃げるか?きっと、矢を掛けられたことがあるんだろうね。

良い型の鹿だったので撃ちたかった。今日の出会いはこれだけ。

あと半月もしたら山菜が出てきて、そしてアタクシの苦手な関西の夏が来る。鉄砲はしばらくお預け。今期も無事に終わりました。

 

 鹿猟3連荘

 

ここのところ出猟記をUpする暇がなかったので、鹿猟3日間をまとめて。

 

2/18:この日はY氏と同じ山に入って地形や鹿の付場を教えてもらおうと思っていたのだが、昨夜に降った雪が15cm積もっていてアイゼンがないとしんどいとの事。

アタクシはアイゼンを持っていないので断念し、いつもの山に入る。林の中には鹿道が何本も走っていて期待できる。

 

尾根を登ったところで鹿を発見。リュックを下して慎重に近づくが足音で気づかれたのか鹿が走った。3頭の群れで1頭だけ止まってくれたのだが、半身が木に隠れていてアタクシからはおしりしか見えない。これ撃ったら腿は全滅だよな、などと考えしばらく躊躇していたら鹿は飛んでしまった。

 

今考えれば撃っていればよかったのか?

でもアタクシはミートハンターなので、良い肉が取れないのであれば撃たないほうが良いような気もして。。まあ、半矢で逃がしたわけではないので、良としましょう。結局この日はボウズ。

 

 

2/24:本日はアタクシ単独での出猟。ボーナスポイントを何箇所か回るが鹿の姿は無。何年か前なら、撃てないまでも1頭くらいは見かけたのに。農林は増えていると言っているが、実感として少なくなっていると思うよ。

 

先週と同じ山に入り同じ場所に行くと、今日もいました。慎重に近づいて発砲!鹿は斜面を転げ落ちた。スコープでみると大きく見えたのだが、去年生まれた小鹿でした。でもこのくらいの鹿が一番旨いのです。弾は首に当たっていていい肉が取れました。

 

 

3/4:今日もいつもの山に入る。思うに、アタクシはこの山を歩くのが好きなんだね。

 

雪がなくなっているので、思いつきである斜面に行ってみると、50m位先で鹿がこっちを見ている。ゆっくり銃を挙げてバイタル狙って立射で発砲!鹿は飛んで逃げた。

当たってるよなと思い、鹿がいたところに行ってみると血が落ちている。半矢だ。血のり追跡開始。

 

血は一旦平坦な場所でしばらく続いて、急な斜面の下で消えている。かなり急なので一旦リュックを下して銃とナイフだけを持って斜面を登ると、すぐに木陰に鹿が蹲っているのを見つけた。まだ生きているのでブーツで首を踏みつけて、留めと放血を兼ねて頸動脈を切る。

 

弾は腹から右後ろ足を抜けていて、この状態でこの斜面を登るのだから恐れ入る。この時点で10時過ぎなので、鹿のワタを抜いて沢に浸け猟を再開。

 

先週の斜面には鹿はいなかったが、しばらく進んだところでアタクシからはるか下の斜面で鹿を発見。でもめちゃくちゃ急な斜面で、これ撃っても回収できないよなと思い見送った。

 

う〜ん、時間かければ何とかなったかな?

後でY氏に話したら、そういう時はまず撃ってから考えればとのアドバイス。次回からはそうします。

 

 

 ジルの終猟

 

ジルとの出猟は今日が最後。晴れていると思ったらいきなり雪が降ってくるような天気だが首尾やいかに。

 

今日も小さな池は凍結しているので、回るのは大きな池が中心。予想通りまったく出会いはいなくてもうここで終わりにしようと、とある池に行く。

 

ここは大きな池の奥に小さな池がある構造。大きな池の堰堤に上って見渡すが鴨の姿は無し。でもここは一見して鴨がいなくても、池の奥の木の下に隠れていることがあるので、ジルと池の奥に進む。小さな池にはめったに付かないので大きな池を見ながら進むと、背後の池から鴨が飛んだ。

 

振り向くとアオクビがアタクシの真上を上昇中。銃を振って発砲!何とか当たったようで、鴨は大きな池に落ちた。池の真ん中に落ちた鴨はもちろん半矢で泳ぎだしたので、すかさず留め矢を二連発。動かなくなった。

 

風はこちらに向かって吹いているので、しばらく待っていたら流れてきて無事回収。今期も最後の最後でなんとか1羽獲れました。これは冷凍保存して年越しそばのおつゆにしよう。

 

去年の4月には、ジルと猟をすることはもう出来ないと思った。池のほとりで羽を毟っている間、おとなしく草の上で寝そべっているジルを見ながら、ジルが生きていることのありがたみをしみじみ感じた最猟日でした。

 

 1月13日

 

年始からジルの足の調子が悪かったので、今日が鴨猟初め。このところの冷え込みで小さな池は軒並み凍結していて大きな池しか期待できない。そうなると皆さん、回るところは同じで鴨はおりません。それでなくても年が明けると極端に出会いは少なくなるのにね。

 

と言うことで、本日もボウズでしたが、久しぶりに野に放したジルが張り切って走っていたのでよしとしましょう。

 

 1月7日

 

今日は正月休み最後の出猟。これ以降は、雪が深くなりスノーシューが必要になると足音で獲れなくなるので今日に期待。日曜なのでY氏も出猟しているようだ。

 

朝一のボーナスを期待してめぼしいところを何箇所か回るが今日は出会いなく、いつもの林道の山に入る。高度が上がるにつれ雪も深くなり喘ぎながらの猟になるが、幸い新雪なので足音はしない。

 

猟を続けて12時を回ったくらいの時、とある斜面に黒い塊を見つける。石かなと思い双眼鏡でのぞいてみると鹿だ。距離は50m位で、かなりの撃ち下ろし。鹿はこちらに気付いていないので、リュックを下して雪の上を鹿が見れるところまで匍匐前進。スコープに背中をとらえたので頭が見える時までじっとそのまま。鹿が動いて首が見えたのでプローンで発砲!銃は地面に委託しているので、外すはずはないと引き金を引いたのだが、鹿はすっとんで逃げていく。二の矢をかけるも外した。

 

いったい何が起こったのか??しばらく呆然自失。鹿がいたところまで行ってみたが、血の一滴も落ちていなかった。こうなると銃のせいにしたくなるんだよね。

 

非常に後味の悪い感じを残しながら、明日射撃場に行こうかなどと考えながら足を先に進める。

 

15分くらい歩いたところで、雪の上に新しい足跡を見つけたので追跡してみた。注意して進むと斜面に鹿らしきシルエットを発見。双眼鏡で確認すると、鹿が斜面の木の根もとで寝ている。これもさっきと同様、撃ち下ろしになる。再び気づかれないようにスコープで捉えるまで匍匐前進で進み、首が見えたところでゆっくり引き金を引く。今度は即倒した。

 

鹿のところまで行ってみると若いオスで、弾は首の狙ったところに当たっている。ということは、さっきの失中はやはりガク引きが原因なんだろうね。難しいもんです。今日の鹿はそれほど大きくないので、背ロースと前足はその場で解体して、腿は皮付きのまま麓まで下ろし川に浸けた。

 

車まで戻るとY氏が待っていてくれて、こちらも2頭獲れたとのこと。よい正月休みでした。

 

 

 1月2日

 

ここ数年、正月2日は鹿猟に出ている。明日は、毎年恒例の新年会があるので、鹿のタタキをお出ししたい。

朝一のボーナス期待で、とある砂防ダムに行ってみる。ダムに通じる道の鹿除けの柵を外して歩き出した途端、右手下を流れている川から鹿2頭が飛び出した。民家も近くのところで、まだ鉄砲に弾入れてなかったので見送るしかない。今年の山の神さんのお年玉は早すぎ。

 

さて、今日は新年だし天気もよさそうなので前回獲れた林道ではなく、鹿猟を兼ねた冬山縦走をして雄大な景色を眺めることにした。雪の量は麓では大したことはなかったのだが、高度があがるにつれ膝くらいまで積もっている。天気も途中から悪くなり、970mのピークでは曇り空でもちろん景色はがっかり。ラッセルしながら6時間かけて縦走しました。

さて、肝心の鹿はというと、新しい足跡や今まで寝ていた形跡はあるのだが、恐らく足音で気づかれたのだろう1頭も姿を見なかった。鹿は獲れなかったけど良い休日だったな。

 

 

 12月23日

 

今日は、在庫が切れたジルのおやつを確保するため、何が何でも獲りたい鹿猟。祭日だがY氏は出猟していないようなので単独猟で。

朝一のボーナスを期待してめぼしいところを何箇所か回るが、世の中そう簡単にはいかない。

ということで、いつもの、がけ崩れで廃道になった林道を歩いて山を登る。雪の量はさほどなく、日が当たるところでは溶けている。途中、林にまだ新しい足跡を見つけたので追跡してみた。読みは良かったのだが、ちょっとした油断で気づかれて撃てなかった。

林道に戻りかなり登ったところで、林道から逸れて尾根道にはいる。この尾根を登りきると少し開けた斜面の上に出て、鹿はその斜面と林の境目で寝ていることが多い。足音に注意して慎重に進み、尾根を登りきったところで様子を見ると・・居ました。読み通り、斜面のすぐ上の木の根もとで、アタクシの気配に気づいた鹿がこちらを見ている。距離は3040m位。角の大きなオスだ。

ゆっくりゆっくり銃を挙げて、立射のままネックを狙い発砲!鹿は、即倒した。

たてがみも立派な三段角の鹿で、この山ではデカジカと言ってもいいだろう。弾も首を抜けていて、背ロースやモモはもちろん、前足も無傷のようだ。いや〜、今期の初日は長かったです。

さて、ここは山頂近くなのでこれを回収するのが一苦労な訳だが、今期からリュックをEberlestockに新調した。このリュックにはライフルを収納するポケットが作られていて両手が使えるという優れもの。実際使ってみると、その効果は絶大で、鹿を林道までは難なく降ろせた。

経験した方はお分かりだと思うけど、回収に銃は邪魔だからね。両手が使えるってすばらしい!

ところが問題はその先で、ワタを抜いたにも関わらず動きません。あんたいったい何キロあんのよ。10m位動かしてはゼーハーゼーハ。これでは日が暮れてしまうし、雪で肉を冷やすことが出来そうなので、この場で解体することにした。でも地面に置いて解体すると、次の日、腰が痛いんだよね。

さて、肉をリュックに入れて山を下りるわけだが、アタクシが仕入れたEberlestockは一番お安いGunrunner Packにしたので思ったよりキャパが少ない。このクラスの鹿だと肘・膝先の骨を外しても一頭分ぎりぎりしか入らなかった。もしEberlestockを検討されている方がいましたら、Euro Packか、ちょっとお値段は張るけどTeam Elk Packのほうをお勧めします。

 12月9日

 

ジルママも言っているが、最近は朝から晩まで猟をすることがなくなった。ジルの様子を見ながらなんてジルのせいにしているが、アタクシの体力と気力の衰えの方がはるかに深刻のような気がする。

今日は朝一の池で出会いがあった。大きな池の奥に海鴨に混じってカルがいた。居鳥に撃つと一羽だけ被ってきた。二の矢、失中。三の矢で落ちたがなんかホバリングしながらの落ち方で完全に半矢。ジルと捜索に向かうも落ちたところがひどい藪でなかなか前に進まない。結局、1時間くらい探したが見つからなかった。

その後も2か所で出会いがあったが、鉄砲が当たらないため猟果なし。センスないね〜。ホント、嫌んなるわ。

 

 解禁

 

今年は解禁日からいろいろ忙しく、日曜日にやっと初猟に出かけた。

猟場は先月の風台風で木が何個所も倒れていた。朝一の池では写真の通り。杉なら分かるけどこれは大きなクヌギの木。すごかったんだな。

さて、解禁明けの日曜に獲物がいるわけがなく、撃てたのは朝2カ所目の池だけ。そうです。撃てただけで獲れてはいません。

そこ以外は、いても海鴨ばっか。おまけに昼過ぎに行った池で、草に隠れて見えなかった側溝にはまり右手と右足首をねん挫。ここでこの日の猟は終了。

ということで散々な一日でしたが、一時はあきらめた、ジルと猟ができている事をしみじみ思いながらの一日でした。

 

 京北射撃場

 

猟期前のスコープ合わせに京北射撃場にいってきた。

たいして狂っていない事は分かっているんですけどね。気持ちの問題。

さて、これで準備完了。今期の猟運やいかに。

 脾臓腫瘍

 

29年度の出猟記は、生死の境から生還したジル闘病記からの始まりです。

4月9日

パパと行った山菜取り、 久しぶりのY氏も一緒で、はしゃいで遊んでいたジルが、もうひと走りと次の山にいったところ、バリケンから出てこなくなった。

シカ肉で誘ってもダメ。ジルの様子が気になったため、早目に撤収して帰宅。

帰ってきても、自分でバリケンから出ることはできず、立ち上がることもできない。

歯茎も真っ白で体も冷たい。これはおかしい。

主治医のマナさんは日曜の午後休診だが、そんなこと言ってられないので休診のマナサンヘ向かい自宅のベルを鳴らし、無理やり診察していただく。

ジルの状態を見た先生は、「貧血。それもさっきまで元気だった子が急激になった貧血なので注意が必要。臓器から出血している可能性がある」

しかし、本日休診のためスタッフもおらず、検査できない先生。

ほかの病院にジルを受け入れてもらえないか先生が電話で連絡取るも、断り続けられてしまう。

この貧血の状態は輸血が可能な病院でないとだめだ。という先生は北摂夜間動物病院の診察を受けることを勧めてきた。

明日まで待っても大丈夫か?と聞くと「すぐに行きなさい。危険な状態」と言うので北摂へ向かう。

救急病院でレントゲンとエコー検査を実施。レントゲンにはジルのおなかいっぱいの腫瘍が写っていて、北摂の先生の診断は脾臓腫瘍から出血。

腫瘍はかなりの大きさで、このまま放置したらいずれ別の場所から出血をするかもしれない。

がんが転移していて手がつけられない状態であれば手術しても意味がないが、このまま放置してもいずれは出血してしまうので、ひとまずCTで転移を確認して判断しましょうということに。

CTでは肺や肝臓に転移がなかったので脾臓ごと腫瘍を摘出することが最善という診断。日付けが変わった深夜に、迷うことなく摘出手術をしてもらう。この病院はこんな修羅場には慣れているようで、先生もスタッフも迷いがない感じで信頼できる。

摘出された腫瘍は、グレープフルーツほどの大きいモノで、色も黒ずんで表面も凸凹していて、これぞガン腫瘍に見えた。それを見て「たぶん悪性だ」とパパがつぶやく。先生も否定しない。

先生曰く、腫瘍が思いのほか大きかったので傷が大きくなってしまった。また、出血も予想していたより多かったが、ほかの犬からの輸血は最後まで避けた方がいいという考えで、転移の危険はさておき、ジルの腹腔内にたまっていた血液を再輸血しての手術をしてもらえて二次災害は回避。

CTでも、開腹しても現時点では他の臓器への転移は見られない、ただ輸血した血液にがん細胞がはいっている可能性は否定できない」と先生は淡々と説明してくれた。

「こんな大きなものがおなかにあったなんて、毎日ジルをなでていたのに、なんで気づいてやれなかったのか?」自分が情けなくて涙を流すと、「おなかの奥にあるものなので、気づくのは難しいですよ」と先生は慰めてくれた。

救急病院は朝までしか居られないが、ぎりぎりまで術後の様子を見るためその後も病院にとどまり、朝7時過ぎに病院を後にした。

 

 

10日朝

朝一で主治医のマナさんに向かう。

さみしがり屋のジルを入院させるのは、正直心配だったのだが、「第一の山場は越えたと思いますが、一日も早く回復することが先決。オーナーさんもせつないと思いますが、ここは我慢してください」と先生に諭されて、ジルをお任せしてきた。

先生の有無も言わせない感じで、ジルは危険な状態だったのだと再認識した。

どれくらい入院するのかな?

いま、この記録を書いていても、後ろのソファーでひっくり返って寝ているような気がして、さみしい。

 

 

10日夕方

入院したジルのお見舞いに行く。

病院ではおしっこを1回したようで安心するも、水とご飯は口にしなかったとのこと。

先生曰く、院内では深夜4時間ごとの見回りしかできないし、もしかすると家に帰ればご飯を食べるかもしれない。ジルをパピーのころから見ている先生は、こういう重篤な症状の子は、もしかしたら家に帰ったほうがいいのかもしれない。と言われ入院か連れて帰るかを選択してほしいと言われたので、躊躇なく連れて帰るほうを選択した。

エリザベスに悩まされていたジルだが、帰宅して手作りの術後着に着替えたら、お水もフードもお薬もちゃんと飲み食いしてくれた。

先生の考えは正しかったようで、こう見えても神経質なジルはエリザベスをしていたら、何もしたくないようだ。

今夜はソファーで横になるジルの足元に布団を引いて添い寝する。

 

 

 

11日

昨夜は寝ているな、と思っていても、不意に起き上がりオドオドした感じで動き出す。

ただ、歩くことはせず、立ち上がってボーとしている。

「ジル寝なよ」と行っても固まったまま動かない。

おトイレもそんな感じで、何回か抱っこして外に連れ出してあげるも、地面に立ったままおしっこを促しても出なくて、しまいにはうずくまってしまう。

結局、昨日病院から戻ってきても1度もおしっこしなかった。すごく心配。

今日から3日間、出張のパパ、朝の6時過ぎにパパを送り出す。

パパは後ろ髪惹かれる感じだったと思うよ。

今朝はヨーグルトとフードの缶詰1つ食べた。でも、お水は飲まなかった。

9時前にマナさんへ。

食事のことを話すと、「この子はお家に帰って正解だった」と先生は話していた。

おトイレのことも報告して、ジルは点滴の日帰り入院。

先生は、感染症が次の山場ですからね、とくぎを刺された。

ジルが病院にいる間に、新しい術後服を作って、ほぼ2日間徹夜の私はお昼寝しよう。

 

 

11日夕方

日帰り入院のジルを迎えにマナさんヘ

院内でもおしっこしておらず、おまけにご飯もお水も口にしないとのこと。

「なんだか、かたくなだった」と先生。

「家じゃないとだめなんだね」

看護師さんが、「とっても大人しくて、心細そうにしていました。」

いやなんだよね、病院。

明日は診察がお休みのため、抗生物質と痛み止めをもらう。

ジルは抗生物質でおなかを下すので、下痢をしない抗生物質を出してもらう。

今日の血液検査では、貧血の数値が手術時より低くなっていたが、体内で出血しているのではないだろうとのこと。

感染症の兆候もまだなく、今のところ順調に回復中だ。

帰宅して、歩かないジルをダッコして、近くの公園へおトイレタイム。

ウンチはしなかったけど、我慢していたんだろうな、大量のおしっこをした。

ジルのフードも、おなかに優しいものよりは消化のよいカロリーのあるものに変更。

キッチンで缶詰をあけると、テポテポと歩いて私の足元にやってきた。

昨日は寝ている口元にお皿を寄せて、スプーンで食べさせてあげていたのに。

数日ぶりのジルの歩きに「おなかすいた?歩いてきて偉いね」

いつものご飯ボールでモグモグ食べるジルに、食欲が出てきたら安心。とホッとした。

ご飯食べて、ジルもホッとしたのか?今はよく寝てくれている。

今夜はどんな感じかな・・・。

 

 

12

昨夜は傷がつれていたいようで、動くたびに考え考え体勢を整えているジル。

傷口も痒くなってきたのか、術後服の上からナメナメする時間も多くなってきた。

ジルが寝ているソファーの下で横になり、ジルが目覚めるたびに体をさすってやったり背中をトントンしてやり、20Cmくらいはありそうな傷から気をそらせる。

6時過ぎに起きたジルに、「おしっこ行く?」と聞くと、歩いて玄関までいった。

あいぱーのおしっこエリアまで半分くらい自力で歩いてくれて、昨日よりもはるかに回復しているのがわかる。

おしっこ3回、うんちも1回、うん!いい感じだ。ここでも一安心。

帰宅して玄関に固まったまま立ちすくんでいるジルに、フードボールにフードを入れ、器をカンカンとならし「ジッちゃんごはんだよ」と声掛けると、キッチンまで歩いてきてくれた。

少しの距離でも歩いてくれるだけでホンマにうれしい。

おなかも満たされるとウトウトタイムに突入。

私も一緒になって横になる。人間も寝れるときに寝とかないと。

 

今後のことも考え裏庭をジルのおしっこエリアにするべく、芝生を買ってくる。

息子が芝を敷き詰めてくれた。

室内おトイレができないジルなので、お庭で手軽におトイレができるようにトイレトレーニングしないと。

そして、いつかは室内トイレもできるようにならないといけないかも。

 

12日夕方

ジルにお散歩を促すと、自分で玄関まで歩いて、あいぱーの周りを歩いてくれた。

歩いてくれるだけでも、うれしくなる。

ウンチもおしっこも問題なし。

フードをちゃんと食べられるようになったので、日一日、回復しているのが判る。

食べるって、すごいパワーになるんだね。

ただ、後ろ脚が震えるのが気になる。

貧血のせいなのか?

 

 

13日朝

庭でおしっこを促すも、あいぱーに行きたい!と主張するジルに根負けする。

おしっこウンチを終えると、新池公園に行きたいと引っ張りジル。

引っ張る元気が出てきたよ。でも、きょうはやめとこうね。

日帰り入院のため病院へ。

今日は車を降りたら歩いて病院内に入る。

先生に「歩けるようになりました」「ご飯も食べます」「後ろ脚が震えてるが、歯茎が薄いピンク色になってきた」

旨伝えて嫌がるジルを預けた。

 

13日夕方

ジルを迎えに病院へ。

相変わらずお水とご飯は食べなくて、おしっこもしてない。

「病院では緊張しているんだろう」と先生。

貧血の数値は手術時と同じくらいになり、感染症の方も問題なさそう。

「食事を通常の7割ほど食べられるようになったら、明日の日帰り入院で点滴はお終にしてみよう」となる。

帰宅して、昨日裏庭に敷き詰めた芝生でおしっこをしてくれたジル。

フードもヒルズのidwdを混ぜて食べさせる。

もりもりと半分くらい食べたが、立っているのがしんどくなってうずくまるので、ソファーに座らせてお皿を口元まで運んで食べさせた。

今朝まで上がれなかったソファーに乗れるようになった。

後ろ脚の震えが気になるが、順調に回復してきているようだ。

 

晩にパパが3日間の出張から帰宅。

ソファーに寝ていたジルは飛び上がり、パパに飛びついて久しぶりの対面に大喜び。

パパの手荷物の中には、ジルの大好きな“りくろーおじさんのチーズケーキ”の袋が!

食後のデザートで、ジルも大喜びでチーズケーキをほお張る。

満腹になったのでウトウトしているジルをなでていると、携帯に北摂の病院の先生から連絡が入る。

ちょっと早いけど病理検査の結果が出たかと覚悟をきめて電話をパパにかわると、なんと腫瘍は良性の血腫とのこと。

夫婦とも完全にあきらめていたので、思いがけない診断結果にパパとうれし涙が出てきた。

脾臓の腫瘍は7〜8割が悪性と聞いていたので、この数日間いろんなことを考えてジルの看病をしていたんだ。

先生も腫瘍の大きさが大きさだったので、悪性の可能性が高いと思っていたようだ。

あと数週間で抜糸すれば健康体になってくれると思うと、この子の持っている運の強さを感じる。

 

14日朝

一昨日より昨日、昨日より今日っていう感じで元気になってきているジル。

昨夜も傷口は気になるようだが、ひきつった痛みはなさそうな感じだ。

朝は久しぶりにパパとお散歩。新池公園まで歩いたらしい。

仕事終わりにやってきた息子がジルを見て、「おっ!ジル歩てる」と喜んでいた。

日帰り入院のため病院に行き、昨夜北摂の先生から病理検査の結果の知らせが入ったことを告げると、看護師さんたちが「よかったですね」と声をかけてくださって、「本当によかった。あとは術後の回復だけだね」と先生もにこやかだった。

 

14日夕方

ジルを迎えに行くと、「入院は今日で終わりです」と先生から告げられた。

入院中は、おしっこもなく、お水ご飯は口にしなかったとのこと。

ご飯の入ったお皿を口元にやっても、そっぽを向いてしまうジルに先生もお手上げで、「最後までかたくなだった」と苦笑いされていた。

腫瘍が良性だったことについては、「破裂した腫瘍は、ほぼ悪性なんですよ」と先生が話してくれた。

もし日曜日に休診の先生が診察してくれなかったら、もし別の病院に行っていたら、もしこれが旅行中だったら、もし夜中に出血して一晩様子を見ていたら、一体ジルはどうなっていたのかと思うと恐ろしい。

抜糸は何事もなければ来週の金曜に。

抗生物質と痛み止めをもらって帰ってくる。

帰宅して大量のおしっこをした腹ペコなジルは、ご飯をガツガツ食べた。

階段を上って義母の部屋にも行けた。(でも降りられなかった)

順調に回復しています。

 

15

明け方までぐっすり寝てくれたジル。

起きてジルをみると、術後服のパジャマが脱げていた!

傷口は触っていないようで安心。

超軽いお散歩を日に何回かするも、やっぱり疲れるのか、帰宅すると横になる。

だが、食欲は通常時に戻り、今日は2階から降りてこられるようになった。

あとは、感染に気を付けて徐々に体力を回復するだけだ。

 

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食欲も問題なく、薬による副作用の下痢もなく、順調に回復しているジル。

ただお散歩は長く歩きたくないようで、軽い散歩を日に何回かしている。

今悩ませているのが、傷口がカイカイMAXということ。

今夜はカラーつけて寝かせてみよう。

 

18

昨夜はエリザベスカラーを付けて寝かせてみたのだが、気づくとカラー着用にもかかわらず、傷口の保護テープを引っ剥がしていた。

カラーの意味ないやんか!!

ということで、術後着(女児Tシャツ)にボクサーパンツ(男児)で傷口カバー。

でも、きっと今夜もカイカイとの戦いなんだろうな

 

21

抜糸のために病院へ。

待合室で、日帰り入院のために置いていかれると思っているジルは、ピ〜ピ〜と情けなく鳴いている。

抜糸も済み傷口も綺麗にふさがっている。

でも来月の半ばに血液検査をして、貧血の数値が戻っていたら完治としましょうとのこと。

ただ体重が13.2キロ。

術後すぐよりも体重が減っているため、今は体重を増やして体力回復が先決。

山菜時期なのでお山に連れて行っても大丈夫かと聞いたら「これだけの大病だから、様子見しながら運動させてください。」

山を走るのも来月の貧血の数値見てから、と先生にくぎを刺された()

数日続いているジルのカイカイ地獄。

今日の抜糸で少しは解消されるかな。