ブルトンの事

ブルトンの正確な名称はエパニュエル・ブルトン、英語ではブリタニー・スパニエルという。近年では、その動作がスパニエルというよりはセターに近いことから、スパニエルを取ってただ単にブリタニーと紹介する場合もある。

私がブルトンを選んだ理由はいくつかあるが、なんといっても中型のポイント犬であることが1番である。ポインターもセターも大型犬なので、私のように庭の無い家で飼うには大きすぎる。

2番目に性格である。私の家の近所はお隣が接近して建っており、町内に小さい子供が沢山いる。なので、人に対する攻撃性と吠える癖のある犬は飼えない。ブルトンは子守犬といわれているほど性格がおだやかで、また無駄吠えはしないと聞いていた。

実際ジルを飼ってみて1番思うことは、とにかくフレンドリーな犬である。人に対しても他の犬に対しても、攻撃性は全く無い。ドッグランで遊ばせると、相手がどんなに大きな犬でも臆することなく遊んで遊んでポーズをして誘う。また、飼い主の一人一人にご挨拶をして撫でてもらっている。

ただこの挨拶がくせもので、飛びついてするもんだから、相手が子供だったら大変だ。

次が見た目のかわいらしさ。話は逸れるが、ジルのトレーナーさんの話では、飼い主と犬の関係がうまくいってない事はよくあるそうだ。

確かに犬に限らず動物を飼う動機は色々あるかと思うが、犬と生活するに従い自分の考えていたほど甘くないと気づき、世話をすることが負担になることもあるだろう。でも犬に対する情が負担を帳消しにしてあまりある満足感をもたらしてくれる。つまり、自分の犬をかわいいと思えれば、大抵の事は我慢できるということだ。

自分の犬を他人に「かっこいいでしょ〜。かわいいでしょ〜。」などど親バカ話が出来る様になるには、自分の犬の容姿が好きというのも、結構大事だったりする。

日々の手間はどうかというとこの犬種は手間がかからない。中型犬なので餌代もしれてるし、抜け毛も猫から見れば全然たいしたことない。元来水が好きなのでシャンプーも嫌がらないし、被毛も密でないのでタオルドライだけで済んでしまう。

室内犬としての特性についても、飼い始めた当初1ヶ月位は甘噛み、無駄吠えおよび家中トイレ状態で家内などは半ノイローゼになっていたが、プロのドッグトレーナーに相談したことで一気に解消、生後4ヶ月位には甘噛みとトイレの問題はほぼ解消した。(皆さん、プロには相談してみるもんです)

無駄吠えは生後7ヶ月の今でも多少あり現在も矯正を継続しているが、年中吠えてるわけでなく吠える理由が解っているので対処できる。

逆に大変なところは膨大な運動量である。猟犬なんだから当然といったら当然なのだが、運動の欲求を満たしてやるのが大変だ。まあもっとも、私のようなSundayHunterは出猟したら日の出から日没まで山の中を這い回っているので、こうでなくてはダメなのかも。

でもジルママはジルと散歩するようになってから4kg体重が減ったそうだ。ちなみに、私は変化無し。

(その後のジル) 

現在、無駄吠えはまったく無し。ジルが家の中で吠えることは、1ヶ月に1度あるかないか。トイレについては、初めてのヒートの後、家で大も小もしなくなった。