■装弾の事 |
散弾銃は、近距離限定ですが、1丁で熊からスズメまで撃つことが出来ます。銃身はネジ切り(ライフリング)も何も無くただの鉄の筒ですので、獲物によって弾を使い分けることになります。 散弾銃の弾は、簡単にいうと、プラスチックの筒の底に雷管(火薬に火を点ける部品)と火薬があり、その上にワッズというプラスチックのカップがはまっていて、このカップに色々な大きさの鉛球(散弾)が詰まっている構造です。 弾自体の長さ、直径、散弾の直径、散弾の量の組み合わせで用途が違うので、種類はとても沢山あり、これを色々試すのも猟の楽しみのひとつです。 弾の直径は、銃身の口径によって決まり、日本では12番か20番が一般的です。〜番というのは、1ポンドの鉛球の直径の何分の一かを示していて、12番なら12分の1ポンドの鉛球の直径と同じです。なので、番号が少なくなるほど口径が大きくなります。 弾の長さは、銃の薬室の長さによって決まり、70mmが一般的ですが、75mmの3インチマグナムという長い弾もあります。75mmの薬室を持つ銃なら70mmの弾も使えますが、70mmの銃では75mmの弾は使えません。 散弾の直径も色々なものがあり、何号という分類がされています。
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装弾の種類 |
散弾の直径 |
主な用途 |
スラッグ |
口径による |
鹿、猪 |
00バック |
8.6mm |
鹿 |
3号 |
3.5mm |
鴨 |
4号 |
3.25mm |
鴨、雉 |
5号 |
3mm |
雉、山鳥 |
7.5号 |
2.4mm |
トラッフ゜射撃、ハト以下の鳥 |
9号 |
2mm |
スキート射撃 |
私は、鴨でも雉でも4号を使っています。雉は5号でも十分ですが、鴨は矢に強いので、5号だとほとんど半矢になってしまいます。 なので、若干威力不足は感じるものの4号マグナム弾を使っています。 いつもの鹿猟のときは、スラッグと9粒の散弾が入っている00バックを使い分けています。 猟友会での共猟会では、勢子が追い出した獲物を、タツマと呼ばれる所で待って撃つので、スラッグを使います。 クレー射撃では、トラップもスキートも24g分の散弾の入った弾を使っています。 ちなみに、24gも28gも弾の値段は同じです。
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