通常のトラップ射撃は20×70m位のフィールドに5つの射台を設け、各射台の15m先に右、中央、左の3台の射出機(合計15機)を設置し遠ざかるように飛ぶクレーを撃つ競技である。
各射出機の角度はまちまちで、例えば同じ右に飛ぶクレーでも各射台で軌跡は異なる。1ラウンドで左右10枚、中央5枚のクレーが出ることは決まっているが、その順序はランダムである。
ここがトラップ射撃を難しくしているところであり、また楽しいところでもある。スキートのように前もってクレーの飛ぶ方向が判っているわけでないため、スキートに比べ、よりメンタルな部分が結果に影響する。
私も射台で山をはったりするが、そういう余計なことを考えているときは大概失中する。
1枚のクレーに2発撃つことが出来、1ラウンドはクレー25枚である。
大久保射撃場では、通常のトラップ射撃の縮小版ともいえるフィールドトラップ(アメリカンともいう)をすることが出来る。フィールドトラップでは射出機が3台だけで、5つの射台でこれを共有し、射台と射出機も間は10mである。
10mだから簡単だろうと考えるとさに在らず。中央の3番射台は通常トラップ射撃の10m版といえるが、それ以外の射台は角度がきつくなり、例えば1番の左方向と5番の右方向はほとんど横に飛んでいる。
スキート射撃とトラップ射撃でどちらが簡単かと言われると難しいが、1枚のクレーに2発撃つことが出来るのでそういう意味ではトラップ射撃のほうが易しいかも。
また、どちらかというとトラップ射撃のほうがとっつきやすく、最近はトラップ射撃のほうが人気があるようである。
大久保でも、始めて射撃をする人は大概トラップ射撃から始めているようだ。雉猟では追い矢になることが多いので、トラップ射撃の練習が良いだろう。
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