下に行くほど古い日付になります

■　2月28日　今期終了
今日は、泣いても笑っても本当に最後の日。できれば笑って終わりたいものだ。

いつぞや２頭まとめて獲れた山に入ってみる。

いつものようにY氏と分かれて鹿を探しつつ山道を登り、砂防ダムを過ぎて沢沿いに左右の斜面を注意しながら進む。

「どこかに鹿はいないかしら」などと山を見ながらオシッコをしていたら、山頂の尾根付近で何頭かの鹿がもぞもぞと動いているではないですか。

おいおいと思いながらもひとまず用を済ませて、距離は優に100ｍ以上あるので、無線でY氏に応援を要請する。

Y氏は今のところ鹿と出会っていないようで、こちらに向かうとの連絡があってから１分もたたないうちに銃声が聞こえた。

再び連絡をとると１頭仕留めたとのこと。よってさっきの鹿は私がなんとかすると返答する。

あそこの鹿と勝負するには、鹿のいる尾根まで登らないと勝負にならない。

ひとつ北のほうの谷から山を登り始めたが、斜面が急なのと山肌がガレキになっていて登りにくいこと甚だしい。

1時間近くかけて尾根に出て鹿がいた場所まで行ったが鹿の姿はなかった。

尾根はまだ続いているのでそのまま進むと注意していた方向とは逆側から鹿が飛び出した。一発撃ったが入っていたのがスラッグ弾だったので失中。

鹿はあっという間に斜面を駆け下りて杉林に姿を消してしまった。

あと0.5秒早く気づいていたら獲れたと悔やんだが、しかたないので山を降りる。

山肌がグズグズなので、鹿なら数秒しかかからない下山に20分くらい費やしてしまった。鹿と人間との運動能力の差を痛感しつつ麓に下りた。

すでにいるはずのY氏がいないので、少し山に入ってみたらなんやら探し物をしているY氏を発見。

撃った鹿はひっくり返って斜面を落ちたのだがその鹿が見つからないとのこと。毛がかなり散っていたので当たったのは間違いないが、致命傷には至っていなかったようで逃げてしまったようだ。

この後は結構鹿の姿を見たがとても撃てる状況ではないところばかりで、お天気が良いので夕方までしっかり山登りを繰り返したが猟果はなし。

最終日にボウズなのは心残りだが、朝の鹿と勝負できたことに今日は不思議な満足感があることと、今期も無事に終了できたことにほっとして終猟としたが、Y氏は朝の半矢が心残りなようでもう一度確認しに行くことに。再びあたりを捜索したがやはり鹿はいなかった。

猟の最終日にはこういう悔しいことが良く起こる。きっと山の神さんへのお供えなんだと思うな。

納得したY氏と、今期も楽しい猟期が過ごせたことをお互い感謝しながら家路に付いた。

今期もお世話になりました。また、来期もよろしくお願いします。

みつまたの群生　鹿が消えた山

■　2月22日
今日は猟期最後の日曜日。十分な猟果があったら今期の猟も本日にて終了の予定。

今日は午後から雨の予報が出ているので、早めに獲物を獲っておきたい。

まず前回、遠距離での鹿を撃った谷に入る。

今まで入ったことがなかったが、高さが丁度いいころ加減の山を2本の山道が挟んでいるところがあったので、Y氏と分かれて道を登ってみることに。50ｍほど進むと昔、田んぼのあったところに出て、杉林と隣りあわせで山の斜面が開けている。

前方を注意しながら進んでいたら、私から10ｍほど杉林に入った所から鹿の警戒鳴きとともに何頭かの足音がY氏のいる方向に進むのが聞こえた。

シメシメ、上手い具合に逃げてくれたぞと思いつつ、Y氏の銃声を待つ。

鹿は、かなり離れてもひつこく警戒鳴きをやめないでいたが、銃声が山に轟いた。無線でY氏に呼びかけるも無線の電源が切れているのか応答がないので、Y氏のいる方に行くと、しばらく山を歩いたところで鹿を引きずっているY氏と出会う。

鹿は4〜5頭の群れでいた様で、一番旨そうな若いメスを撃ったとのこと。まずは幸先が良いスタートとなったが、この後はいつもの山に入るも鹿の姿はなかった。

午後になって予報通りに雨が降ってきたので、最後の山に入る。

山頂まで上り、鹿を求めつつ尾根を山を一周するように歩いたが、鹿はいない。登った斜面にもどってきて降りていったら、100ｍ位下を何かが動いたのが見える。

双眼鏡で確かめると、6頭の群れがゆっくり移動しているのが見えた。

葉は落ちているが途中に木が沢山あるし、距離もあるので、多少音がするのを覚悟で斜面を走った。

鹿がいたところまで降りると、向かいの斜面を駆け上がっているのが見えたが撃てる状況ではなかった。

私が今日遭遇した鹿はこれだけ。

このあと、土砂降りの中、朝獲った鹿を解体したが、ここのところ何頭かまとめて獲れていたので猟果がさびしい。

なので、来週の土曜日も出猟することをY氏と約束した。

今期6頭目

■　２月１５日　鳥猟終了
今日は鳥猟の仕舞猟。天気も良さそうなので、事故に気をつけて1日楽しく猟をしたい。

今日もこの時期なってやっとアオクビの付きだしたゴルフ場脇の池を朝早く覗くと、池の真ん中をアオクビが優雅に泳いでおります。堰堤の向こう端から登っている師匠Y氏は気づいていないようなので、アオクビがいることを伝えると感づかれたのか鴨が飛び立った。

しかし、この鴨は今まで撃たれたことがないのか池の奥に再び降りたようだ。

私が池の奥に行くと、4羽の群れで鴨が付いていたようで、3羽は池の奥、ゴルフ場のほうに飛んでしまったが、1羽の鴨がY氏の待っているうまく堰堤のほうに飛んでくれた。

Y氏の銃声1発、見事に仕留めた。オスのマガモでこの色の鴨は久しぶりだ。

今日はY氏の鉄砲が絶好調。この後も、久しぶりに行ってみた池にカルのつがいがいて、Y氏のほうに2羽飛んだが、2羽とも仕留めた。

猟も終了になって調子が出てきたY氏。猟の最初のころからこの調子で当たっていれば、倍くらいの鴨が獲れていたのでは。あと半月猟期が延びてくれたらとY氏と話す。

調子が戻ったY氏に比べ、ジルの調子は全くダメ。今日は温いから水入りも良いのではと期待していたのだが、池に落ちているカルが判っているにもかかわらず取りにいこうとしない。

我々のように鴨猟を専門にしている猟師なら、餅は餅屋でレトリバーを選択するべきなのだろう。本来の使い方でない使役をさせることの難しさを痛感する。

それにしても、今期最後の鴨猟で大鴨が3羽。ここ何年かは終わり頃になって鴨が姿を見せるようになっています。

ジルと猟野を歩き回る季節は終わりましたが、まだ猟期は2週間残っています。

来週は鹿猟だ！

久々のアオクビ  最後になってオオガモが

■　2月8日　ココちゃん初出猟
午前中はうだうだして過ごすも、昨日の猟が不完全燃焼だったので、近場の猟場に出猟することに。

この猟場は、こねこね家からも近いのでジルママがお誘いしてみると二つ返事で同行決定。ネネちゃんがワクチンしたてなのでココちゃんのみの参加。

ココちゃんは猟初めてだが、ご存知のように非常に水入りのいいワンコなので、もし鴨が獲れたら回収してくれるかもとちょっと期待しております。

まず、７半の軽いやつでココちゃんの音抜きをかねてキジバト撃ちをする。ハトは獲れなかったがココちゃんは大丈夫のようだ。

午後からの出猟なので、ワンコの散歩と思っていたらなんと最後の池でカル2羽と遭遇。

居鳥に一発かますと１羽が飛び立ったので2の矢、3の矢で何とか落とすが、飛ばなかった方が潜ってしまった。

とりあえず池の反対側に回って落ちたカルをココパパさんのご協力のもと回収すると、ココパパさんが池の縁を泳いでいる鴨を発見。

急いで鉄砲に弾を入れて留めを撃とうとしたが、鴨は池に張り出しているシダの茂みに隠れてしまった。ココちゃんとジルには鴨の居るところが判っているらしくシダの茂みをしきりに気にしているが、池までが崖になっていてとても犬が飛び込むのは無理と思っていたら、マーメイド・ココちゃん突入しました。

皆で励ましたがさすがに鴨を咥えるのは無理のようで岸に上がってしまった。鴨はまだ居るようだし獲物が良い型のカルなので、最終手段私がパンイチになって回収を試みる。

が、水は恐ろしく冷たいし、池は思ったよりも深く、日没は迫っていたのでくやしいが回収は断念せざる終えなかった。

1羽の羽を毟るとすっかり暗くなってしまい本日はここまで。

結果はどうあれ、こねこね家の初出猟で鴨が獲れて、ちょっとだけ猟の雰囲気を味わえたのでは。ココちゃんの音抜きも上手く行き、無事楽しく終了したとさ。

 初めて鴨と対面  やっぱり猟犬です

 ■　２月７日　ジルママ初出猟
本日は、ジルママ今季初の出猟。

今期はジルママとの出猟がなかったのでデジイチの写真がなかった。今日はお天気も良く絶好の渉猟日和なので、沢山写真を撮っていただきましょう。

朝いくつかめの池で今期よく姿を見るヨシガモが飛び出した。久しぶりに初矢で落とす。

鴨は首を水に漬けて回っているので留め矢は撃たずにジルに回収させようとするが、今日も水に入らない。

ジルママが「水に投げちゃえ」と言うのでさすがに投げずに水に押し入れたらすぐに出てきてしまった。

埒が明かないので、鴨はジルママに見てもらって車に回収道具を取りにいく。

回収道具を持って池に戻ると、鴨がいない。ジルママ曰く、復活して潜ったとのこと。

首を水に漬けていたので留めが撃てなかったが、こんなことなら背中撃っとけばよかった。

この後は、鴨との出会いが全くなし。

師匠Y氏と出猟しているときは、昼食を摂るとやる気がなくなるので昼食は食べないが、ジルママが一緒だとそうもいかないのでお昼を食べたら気力がなくなってきた。なので、本日は早々に撤収。

まあ、ジルママも久しぶりの出猟を楽しんでいた様子だし、いい写真も沢山撮れた様なので良しとしましょう。

良いお天気ですが 　ママもがんばります

■　２月１日

先週、ヨシがいた池に今日も入るがさすがに3匹目のドジョウはおりませんでした。

なので、ゴルフ場に隣接した朝一でしか撃つことができない池に、これまた久々に行って見る。池を覗いたらアオクビちゃんが5〜6羽居るではないですか。

居鳥にかましたら、一旦奥に逃げた鴨が被ってきてくれたので、Y氏と撃つも1羽もおちず。

結局、池に浮かんでいるのは居鳥で撃った1羽のみ。

う〜ん、半矢で逃げられるよりは、はるかにマシでもこのヘタッピ加減は致命的です。

さて、今日も家の娘は池に入りません。なんで猟犬がいるのに父ちゃん達が必死に竿を振らなくてはならないのですか？

とある池でジルを放していたら、Ｙ氏の知り合い猟師のにいさんと会う。今期、にいさんと猟場で会わないなとＹ氏と話していたので、にいさんに聞いたら初猟間もなく猟場で踵を骨折したとの事。皆さんくれぐれも気をつけて。

猟に復帰したのは先週からのようで、愛犬バディもうれしそうです。

今日はこの後、全く鴨がおりませんでした。鴨が少ないところ持ってきて、鉄砲が当たらないんだから獲れるわけありません。

来週はY氏が仕事でお休み、なのでジルママ今季初の出猟です。

バディお久しぶりね 

■　１月２５日
先週、朝一でヒドリがいた池に今日も朝一ではいると、今回はヨシガモの群れがおりました。

ヨシの肉はくせが無くとても旨いので文句なしで狙います。

私が居鳥にかまして、立ち際でY氏が1羽落とす。

5〜6羽くらいがきれいに被ってきたので、私とY氏がほぼ同時に発砲するも落ちたのは1羽のみ。私の弾が当たった自信全く無し。

立ち際のヨシは半矢だったらしくY氏が回収に向かったので、池に浮かんでいる2羽の鴨の回収をジルにさせようとするも、水が冷たいのがいやなようで水に入らない。

しかたないのでリールを取り出し回収すると、群れにはヨシとヒドリが混じっていたようで居鳥で転んでいたのはヒドリのメス。ヒドリには悪いがなんだか損した気分です。

その後は、ここんとこ調子の悪かった通称、天神池でY氏がマガモのメスを落とす。鴨は半矢で向こう岸に泳いで逃げるので、目を放すとすぐに見失うためY氏に鴨を監視してもらい、私が反対に回って留めを撃つ。

肉を傷つけたく無いので頭を狙うもなかなか転んでくれません。

そうこうしているうちに泳ぎだしたので、しかたなく背中を撃って留めた。

問題の回収だが、鴨が浮いているのが判っているのにここでもジルは水に入らない。獲物は噛みたい、でも冷たい水に入るのはイヤ。

去年はまあまあ水入りが良かったのに今期はダメということは、ジルには猟以外にも、ママとお散歩に行ったり、お友達ワンコと遊んだり、キャンプに行ったり楽しいことが沢山あるので、別に冷たい水に入ってまで獲物なんていらないと思ってきたのか？それはそれで喜ばしい事なのだが・・。

こうなると訓練とかそういう問題ではなくて、ジルの猟欲の問題だ。

ジルよ、お前はこのままダメダメ犬（猟では）になってしまうのか？とても気が重い・・。

ヨシガモとヒドリガモ  久々のマガモ

■　１月１８日　ジルはお留守番
本日ジルは、肉球の傷が完治していないため留守番。

朝一の池でヒドリ４羽の群れを発見。師匠Y氏と堰堤から居鳥に発砲すると、きれいに被って飛んできた。

４羽と思った群れだったが、こちらには６羽飛んでくる。そのうちの１羽がどうみてもヒドリより大きい。久々のカルだ。

この鳥を狙って撃ったが今日も当たりませんでした。Y氏のほうにも１羽大きなのが飛んできたそうで、やはりヒドリにカルのつがいが混じっていたようだ。

Y氏はヒドリを１羽落としてから、やはりカルを狙ったがダメだったようだ。Y氏が落としたヒドリを回収してから鴨猟を続けるが、本日鴨がいたのはこの池だけ。

とにかく今年は鴨がおりません。年々鴨が少なくなっているのは実感として感じているけど、ここまで鴨が居なかった年は経験が無い。

鴨が少ないと思っていた去年でも、今年に比べたら遥かにマシ。今年の鴨猟はこのまま終わってしまうでしょうか？

さて、晴れ女ジルがいないので、午後から予報どおり雨が降ってきた。

いつもならジルが傍をちょろちょろ走っているので、ジルの運動と思えば気が紛れるし、山鳥のいそうな所にでも行って見ましょうかとなるのだが今日は早めに撤収。

しかしジルはほんとに晴れ女。天気予報で雷交じりの豪雨の予報が出ていても、不思議と１日もってくれる。

そういえば、鹿猟はいつも天気悪いな。あ〜、鴨汁うどんが食べたい。

今日の猟果はヒドリのみ

■　1月12日　久々の大猟
鹿猟に行くときは鴨池をいくつか回ってから鹿の猟場に行くのだが、どうせ鴨はいないだろうということで朝一から鹿猟場に。

早起き猟は3頭の得とはよく言ったもんで、今日はこれが幸いした。

猟場は一面の雪だが、新雪に道を横切った真新しい鹿の足跡がある。夜のうちに里に降りていた鹿が山のねぐらに戻るもののようだ。

こういうサインを疎かにすると山の神さんにそっぽむかれます。

ということで、近くで車を止めて、師匠Y氏とともに足跡をたどってみることに。

なんと山に入るとすぐに鹿の群れに遭遇。近い鹿との距離は50m位なので、Y氏の30-06なら楽勝の距離。

轟音とともに鹿はもんどりうって倒れた。朝一の時点でまず1頭確保。たいして山に入っていなかったので回収も楽チン。

とりあえず、Y氏はこの鹿を沢につけるために解体場に運び、私は銃声で逃げた鹿がまだ山に残っているような気がするのでこの斜面を少し登ってみることに。

再び山に入ると2匹目のどじょうがおりましたよ。

ライフルで仲間が倒されたにも関わらず、なぜとっとと逃げないのか理解に苦しむが、3頭の鹿が先ほど鹿が撃たれた場所の近くにいた。

さて、これは虫が知らせたとしか言いようが無いのだが、なんとなく周りを見渡したら斜面を下った墓地でお年寄りが墓参りをしていた。ここで発砲してお年寄りを驚かすのもなんだから、その人がいなくなるまで待つと鹿は少し上のほうに移動していた。

木の陰に隠れながら私も斜面を少し登り50m以内に近づいたところで発砲！

倒れたのは40kgの位の小鹿。Y氏に無線で鹿が獲れた事を伝え迎えに来てもらい、この小鹿も解体場の沢に漬けておく。

猟を始めてまだ1時間たらずで本日のノルマを達成。今日はしんどい山登りはしなくて済みそうです。

まだ朝も早いことから、別の山の林道をのんびり渉猟することに。去年なら、この辺では全く鹿の姿は見れなかったのに、いるときにはいるもんです。

沢を挟んだ向山の斜面に２頭の鹿が歩いている。距離にして約120ｍ。

ライフルで狙える位置まで山に入り、Y氏が狙いをつけ発砲！

初矢は失中で鹿は斜面を走る。鹿を追って二の矢を放つが鹿は我々から見えない位置まで逃げてしまった。

ところが鹿が逃げた方向を見渡せる場所まで移動すると、斜面に血のあとが確認できてその先に鹿が倒れていた。

Y氏に車を移動してきてもらうあいだに、私が鹿を回収して解体場に向かう。

さすがにこれ以上獲っても家の冷凍庫に入りきらないので解体することにしたのだが、いつもは至福の時である解体が今日は辛かった。とにかく寒くてナイフで手を切っても感じないほど手の感覚がなくなってしまった。解体を終了してカップめんで昼食をとっているときも手の感覚は戻らず、凍傷一歩手前といった感じ。

さて、鹿の解体が終わった時点でまだ12時半。鴨の神さんがそっぽ向いてるので、鹿の神さんが微笑んでいるのか。

鴨は一日中山の中を這いずり回っても１羽も獲れないのに、午前中だけで鹿3頭。それもほとんど山を登らないデタラメな猟。

なんかうれしいやら悲しいやら。来週の鴨猟は大猟といきたい所だが、ジルの傷は回復するのだろうか？

猟場は雪景色　大猟です

■　1月11日　ジル負傷
今日のクライマックスは、朝早くに訪れました。

この池は、ゴルフ場の脇にあるため日中は撃てなく、狙うなら朝の早い時間のみ。

ところが去年は不調で全く鴨が着かなかったので、ここのところ来ていなかった。あまりに鴨がいないので、今までおろそかにしていたところを回ってみようと、久々にこの池にやってきた。

池を覗いたら堰堤のすぐそばにいたコガモちゃんが飛び立つ。ゴルフ場脇ということもあり、コガモなので見送る。双眼鏡で池の奥を見てみたら、アオクビが1羽浮いている。

私が堰堤の茂みに隠れてY氏が池の奥に回り池を挟み撃ちに。Y氏が撃てるところまで行く前に鴨に気づかれ、私のいる堰堤にかぶってきた。

鴨は1羽ではなく6羽の群れで、私には全く気づいていないようでかなりの低空で真っ直ぐにこちらに向かってくる。

あんまり低空で飛んでくるもんだから、水平撃ちになってしまって撃てない。

思い切り良く撃っても当たらないのに、結局鉄砲の仰角が取れるところまで躊躇したので2発撃ったが失中。

その後、午前中は出会いなく、午後初めの池でアクシデント。

車のバリケンに飛び戻ったジルの前足から血が出ているのをY氏が発見。見ると前足の肉球がスパッと切れている。ガラスかなにかで切ったようだ。

土に着く所ではなく、上のほうの肉球（親指の付け根？）なので歩くのには支障ないが出血がかなりあるので応急処置を。傷を洗って消毒しテラコート・スプレーをかけてテーピングテープでぐるぐる巻きにする。

ジルも、もう出せないし明日も出猟する予定なので今日はここまで。明日は鹿猟だが雪が心配。

痛くはないのよ

■　1月4日
今日はジルの初出猟。

気合は入ってましたし、鴨もそれなりにいました。それもカル、アオクビといった良い鴨ばっかし。

もちろん撃ちましたよ。でも撃っただけです。獲れてません。

落ちたは落ちたんです。だから今日は一日中藪漕ぎしてましたね。

ある池では、アオクビが完全にひっくり返って足をバタバタいわせてたんです。これはもう大丈夫だからとジルに回収に行かせようと思って、石投げたりして場所を教えました。

ジルもその気なって入水前のフンフンの儀式していたら、鴨が復活して泳ぎ始めたんです。

慌てて藪に入って鴨の捜索です。Y氏があと一歩のとこまで迫ったら飛びました。

さっきまでひっくり返ってた鴨ですよ。まさかあの鴨が飛べるとは思わなかった。

でもジルは結構楽しそうでした。池に鴨がいると真剣に見てますし、父ちゃんと藪に入って半矢鴨探すのも好きみたいです。

ある池では私たちには鴨が全く見えないのですが、池の半ばの入り江のほうをじっと見ていました。なんだろうとY氏が向かったら、その入り江の奥から1羽飛び立ちました。

たいしたもんです。犬には判るんですな。あとは父ちゃん達の腕です。だれか赤外線追尾式鴨弾なんか作ってくれないでしょうか？

あたちには見えるのよ

 ■　1月2日　ウサギ犬ボク
新年の初猟はウサギ猟からスタート。

名ウサギ犬のロクが病気の為出猟できなくなり、山本さん手持ちの猟犬がすでに10歳を超えているゴのみとなった去年。

山本さんは「今度新しい犬を飼ったら、自分のほうが早く死ぬからもう新しい犬は飼わない。」と言っていたが、いやいやニューフェイスが2頭加わりましたよ。

一度涸れかけた川は、縁あって山本家にやってきたテンちゃんがきっかけになってまた流れ始めた。

テンちゃんは2歳のメスで、今まで訓練も何もされていなかった犬だから猟では使い物にならないが、可愛さは天下一品。とても小柄で、まだ1歳といわれても納得してしまう。ゴのまねをしていっちょ前に吠えるのだがその可愛いこと。

テンちゃんが来てしまったのでもう1頭、猟に使うためのビーグルを入れた山本さん。その1頭は、ロクの後継実猟犬としてこれから仕込まれるであろう6ヶ月のオス犬のボク号。

今まで見たこと無いレバーのビーグルで目の色も黒くなく、ブリタニーで言ったらアメリカンといった感じ。数字シリーズでビーグルの名前をつけていた山本さんが昔飼っていたという名猪犬のボク号にあやかって名前をつけたあたり、山本さんの意気込みが感じられる犬で将来がとても楽しみだ。

さて、山本さんと待ち合わせて朝から山に入るもウサギが餌を食べた形跡が無い。

山本さん曰く今年は例年になくウサギが少ないそうだ。

原因の一つは山が荒れてきていること。雑木や笹竹が伸びてきても、それをきれいにする人が居ないから山の中に太陽の光が射さなくなる。そうするとウサギの餌となる丈の低い木が駆逐されてしまい、結果としてウサギの棲めない山ばかりになってしまうということらしい。

数時間山を歩いて、やっと犬が鳴き始めた。ついにウサギが起きたらしい。

山本さんの指示で、Y氏と私が持ち場につく。今までの経験から、獣が通る道を探してそれを見通せる場所に待機する。

犬たちは何度かそばを通るがウサギの姿は見えず。犬たちも30分近くウサギを追ったが、とうとう巻かれてしまったようだ。

山も高いところに待機していた山本さんが言うには、ウサギを最後まで追っていたのはボクで、あと5分追っていたら私の待ちに来ていたらしい。

さてこの後、ボクが迷子になる。首輪につけた無線を頼りに山本さんは車でボクのいる方向に向かう。

車を置いている場所に帰ってくる可能性があるので、私とY氏でまっていたら、ボクが帰ってきた。ジル用に持っていたおやつをあげて帰ってきたことを褒めてあげた。

この後もう一山猟をしたが、ここではウサギは起きなかった。

これで本日の猟は終了。昨年末に山本さんが獲ったウサギをお土産に頂き解散する。

しかし、ベテラン同行犬がいるとはいえ6ヶ月でウサギを追うのだから、先人たちが長い年月をかけて作り上げたビーグルの完成度には感心する。

先人たちの改良の賜物であるジルも雉、山鳥を専門にやっている猟師に飼われたならすでに名犬になっていただろうか・・、なんてネガティブなこと言てる場合じゃない。

明後日は鴨猟ダ。

テンちゃん　ボク号

■　12月31日
例年の大晦日はジルママとお正月のお買い物で１日が過ぎるのだが、今年は午前中で終了した。

なので、今日も山に入っている師匠Y氏と合流すべく、ジルを連れて猟場に。

昼過ぎに合流すると、Y氏はすでにマガモのメスを１羽確保していた。さすがです。

この後鴨を撃つことができたのは一箇所のみ。

この池はとても大きな池で、秘密の攻略法がある。この池の鴨は、池尻の木下にいつも隠れているので、堰堤から池を見たのでは鴨がいるようには見えない。なので、一人が池尻から入り、もう一人は堰堤側で待ち伏せする。

私が池尻から近寄り、水面が見えるところまで進んだら案の定、木の陰からヒドリが２羽飛び出した。距離は１０mもない。

もらったとばかりに初矢を撃ったら、羽は散ったが鳥は落ちないで飛んでいった。後ろを撃った・・？

今の鴨をベレッタで撃っていたら間違いなく落ちていた。これは自信を持って言える。これで、なんとなくだが今期当たらない原因が判明したような。

つまり、26インチ銃身のベレッタの感覚で撃っているので、28インチ銃身になった870で当たらないのだ。でもいまさら26インチの銃身に変えるわけにいかないし・・、ここは練習して慣れるしかない。

ジルよ。そういうことなので鴨が獲れないのは大目に見てくれたまえ。２日はウサギ猟だ。

弘法は筆を選ばずって知ってる？ 

■　１２月２３日　獲れる時はこんなもんなんですね
朝起きたら天気は回復していた。山は真っ白だが、道に雪は残っておらず問題なく猟場に移動できた。

９時前に猟場に着いたら、師匠Y氏のランクルはすでに到着していたがY氏の姿はなし。

山に入る支度をしていたら近くで銃声が聞こえた。

しばらくしたらY氏が現れ「鹿が降りてきたから撃った。」とのこと。まだ山に戻っていなかった鹿がいたようだ。

これで本日すでに鹿２頭確保。最近、不猟続きだったので、朝からえらく気が楽です。

まず、Y氏が撃った鹿を回収して沢の水に漬けておいてから、昨日獲った鹿の回収に向かう。２人で運ぶと昨日の苦労が嘘のように楽で、３０分もかからずに車まで戻れた。

この鹿も沢まで運んでから気なる罠を見に行ったが、残念ながら掛かってはいなかった。まあ、一晩じゃむりか。

罠を回収して、鹿狩りを続けるも、今日は鹿に早く気づかれてしまい発砲の機会はなし。

やはり雨の日のほうが、足音が消えるのか近づけるらしい。

その後、別の山に入って２時過ぎまで猟をする。５頭位の群れに出会ったが、谷を挟んだ向かいの尾根で200m近く離れていてライフルでないととても無理。Y氏と一緒に入っていたら獲れたかも知れない。

山から下りて鹿の解体。Y氏が獲ったのはオスの小鹿でなかなか旨そうです。

時間的にはまだ一猟できるが、猟果もあることなので帰路につく。

2日間山にこもった甲斐がありました。次回もこうだといいのだが、新年は2日から出猟です。

山は雪景色　今期初の鹿

■　12月22日　鹿ゲット
今期は、せっかく罠の免許をとったのだからなんとか活用したい。

ということで、前回、猪を見た山に罠をかけに行く事に。

午前中、所轄でのウリカの抹消手続きに時間をとられて、山に着いたのが２時過ぎ。

ここから２つの罠を仕掛けなければならないので、あまりのんびりしてられません。

リュックに罠一つをいれ、もちろん鉄砲も持って山に入る。

猪がいた場所には残念ながら獲物はいなかったので、早速罠を仕掛けるが、なんせ初めてなもんで勝手がつかめずかなり手間取った。

罠を仕掛け終わったのが、すでに３時過ぎ。

みぞれ交じりの雨も降って来たので、もう一つは車を止めている所の傍でいいやと思い、鹿に注意しながら少しずつ山を進む。

尾根に向かう斜面で動くものが目に入ったので立ち止まると30〜40mくらい先にいる鹿もこっちを凝視している。

鹿は色盲と言われているが、動くものには素早く反応するのでここは動けない。

腕を伸ばしているため鉄砲は腰の位置にあり、挙銃すれば逃げられるので、しばし鹿とにらめっこしながら、非常にゆっくりと銃を挙げる。

なんとか肩まで銃を挙げ発砲！距離は30から40Ｍの間。鹿はもんどりうって崩れ落ちる。

鹿は70�圓離瓮垢如�弾はみごとにネックショット。やはり、50m以内なら狙った所にいきますね。

さて、この時すでに3時半。今日の日没は5時前だが山の中という事と雨も降っていることから、4時半くらいには暗くなってしまうだろう。

Y氏とは明日合流するので、一人でなんとか鹿を降ろさなければならない。

雨はどんどん強くなってきて、1時間かけてもやっと車までの半分の距離しか進めない。

車まで戻れなくても、最悪内臓だけは出しておきたいので、ここで移動を断念して腹を割ることに。

レバーとハツ以外の内臓は、罠に為に持って来ていたスコップで埋めて、鹿自体は地面に置いておくとヒルがつきそうなので、木の上につるしておく。

車に戻るとすでに辺りは真っ暗でとても罠を仕掛けられる状況にはなくこのまま下山。

明日は、Y氏と合流して鹿狩りをする予定なので、和田山のスーパー銭湯に入ってさのう高原のスカイビラに一泊。

雨は、雪に変わって、鍋焼きうどんで一杯やっている最中も雪は降り続いている。

私の車は、夏タイヤ。

はたして明日、猟場にたどり着けるのだろうか？　明日に続く・・。

このくらいが旨いのです 　山中、一人鍋

■　12月2１日　山鳥の日
結論から言うと、本日は鴨がおりませんでした。

鴨を見たのは２か所のみ。朝一の池では、ヒドリが４つ出て、一つ落とすも半矢で潜られ回収できず。

次は、Ｙ氏と池を挟んで攻略する為、堰堤にジルと降りたところ、堰堤から見える隣接している池にカルが２つ浮かんでいるのを発見。ジルとともに林に隠れて、無線でＹ氏にこの池の堰堤に向かってもらう。

Ｙ氏より連絡が入ったところで池を覗いたが、カルの姿はなし。

我々が鴨レーダーと呼んでいる、鴨の気配を感じる能力は高性能です。

その後は鴨の姿は見れなかったが、ジルがなかなか仕事をしてくれたよ。

とある山を登って行かなければたどり着けない池に行く。ここは先週、ヒドリの群れが出た池。

山の中に３つの池がならんでいて、たどりつくのが結構しんどいので鉄砲撃ちでここに入るのは我々くらい。

最後の池の手前の林をジルがしきりに気にしている。どうもなにかいるようなので、鉄砲に弾を込めてジルを林の中に入れると、細い沢で山鳥が出た。

Ｙ氏からは木が邪魔でほとんど見えなかったようだが、私からは充分撃てた。

しかし、この先の池に鴨がいるのではという意識が一瞬頭をよぎり、発砲を躊躇してしまった。

山鳥相手にほんの一瞬でも躊躇したら、まず当てることはできないだろう。

鳥が出た事でジルは興奮して残臭をとっている。その姿を見ていると、やっぱり撃っとけばよかったなと後悔する。

久しぶりに山鳥を見たので思い出した池がありそこに向かう。

ここも山の中腹にある池でいつも水が少ないのでパスしているが、ここでは池にいく途中で山鳥を何度も見ている。

車からジルを出したら、沢をも下せる場所に一目散。

下に降りる前に、いきなり山鳥２羽が飛び立つ。

父ちゃん達、まだ鉄砲に弾を込めてもいない。

ジルは、残臭を取る為か、沢に降りて行った。

いくらなんでももういないだろうと油断したのが運のつきで、続けて２羽飛び出した。いる日にはいるもんです。

まあ、今日は収穫ゼロだったが、ジルが山鳥の匂いを覚えたことでそのうち獲れることもあるでしょう。

明日から、鹿撃ちに行ってきます。

■　１２月１４日
2週間ぶりの出猟。

本日は、午前中のみだが師匠Y氏の旧友であるT氏も同行。

朝3つ目の池を双眼鏡で覗いたらアオクビのつがいと、ヒドリかコガモと思える中小型鴨が池の真ん中に浮かんでいる。まさしくT氏に対する鴨の神様のお土産にほかならない。

3人で池に近づくと鴨は茂みに隠れて確認できなかったが、アオクビのメスにしては小さい茶色の鴨が茂みから出てきて飛んだ。

私はてっきり中鴨と思い見送ったが、これが実はアオクビのメスで、続けてオスが飛び立ちY氏が発砲するも逃げられる。

この後は、鴨を沢山見たがコガモばっかし。落とすのはT氏のみ。私とY氏は会い変わらずの絶不調！

ある池では私とY氏がほとんどホバリングしている鴨に向けて発砲するも落ちなかったが、T氏は飛んでいるコガモを2羽落としていた。

T氏は実猟25年のベテランだけあって鉄砲上手です。

10時前にT氏が帰宅したあとも猟を続ける。とある池にまたもコガモの群れ。30羽くらいは居たでしょうか。

コガモだけならパスしても良いのですが、コガモの群れにたまに大鴨が紛れていることがあるので、Y氏と池を挟んで撃つことに。

居鳥に1発撃って様子を見るも大鴨は出ない。池にはコガモちゃんが1羽浮いているのでジルが回収に向かう。

咥えようとした時、鴨は半矢だったらしく飛び立ってしまった。ジルはあたふたしながら戻ってきました。

Y氏の元にいくと落とした鳥の捜索中、なかなか見つからなかったようだがジルがすぐに発見。

ところがこの後、忌々しき事態が発現！

ジルは鴨を回収してくると、鴨を地面に置いて背中をスリスリする儀式を何度かして、飽きると鴨をほって他の場所に遊びにいく。

今回もスリスリの儀式を何度か。

ここまでは今までと同じ。ここで無理に取り上げると獲物を持ち逃げするようになるのでいつも飽きるまでやらせていた。

ただコガモの場合は噛み易いので飽きるまで結構時間がかかるのと、腹に弾が当たったのか皮が破れたことが問題のきっかけになってしまったようだ。

ジルは撃ったばかりの鴨はダミーと同じような感覚なのだろうが、腸を抜くために腹を割った鴨は食べれるものと認識する。
なので、腸抜きをした獲物は決してジルに渡すことは無い。

しかし今回は、鴨の皮が破れたことで鴨を餌と認識してしまった。

こうなるともう呼んでもこないし、追えば鴨を咥えて逃げる。

どうせ追いかけても捕まえることはできないのでジルが戻らないときの最終手段、車でその場を離れる攻撃をかける。

さすがに今回は車をすぐに追いかけては来なかったものの、しばらく離れてから口笛で呼んだらすっ飛んできたので、とりあえず戻ったことを褒めてからバリケンに回収した。

コガモの様子を見に行くと、心配していた太い骨と硬い羽は残っていて、砂肝とレバー、胸肉の一部が無くなっていた。

ジルは今までコジュケイを1羽食ったことがあったが、コジュケイなんてそうそう獲れる事も無いので別に気にしていなかったが、鴨となると話は別。さあどうしようかとY氏と相談。

ジルは臆病なので大きな鴨にはしないだろうとの意見は一致したが、今後は大事をとってジルが居るところでの腸抜きはしない方がいいだろうとのこと。

もっとも、ジルは鴨を回収した後は必ずスリスリの儀式をするから、ベストにスペシャルなおやつを常に入れていて儀式の時におやつを見せれば、たぶん鴨は大丈夫でしょう。

おやつが勝つか、鴨が勝つかが運命の分かれ道ではありますが。

さて、この後は、ヒドリが2羽獲れたが回収は人間がしてジルには渡していない。

よって、回収すべき獲物がダミーからタルタルステーキになってしまったかどうかはまだ判らないが、大鴨にするようになったらもう猟には連れていかないゾ。

小鴨の群れ　回収に向かうも飛ばれる

■　さらばウリカ
このたび、長らく猟野で苦楽を共にしてきたベレッタA391自動銃を手放すことにしました。

ベレッタは私が始めて手にした銃。

レミントン870を入手したことで出番はかなり減ると思いますが、今後、自動銃が必要になる場面や、重量のある870が負担になる年齢が来ることも考えられるので、そのまま所持し続けるつもりでした。

しかし今年から猟を始めるM氏と大久保射場で知り合い、M氏が程度の良い中古の自動を探していることと、やはり昨今の銃に対する風当たりを考えると同じ用途の銃を2丁所持することにいくらか抵抗があることから手放すことにしました。

まあ、買ってくれる人がいるうちが華ですし、やっぱり銃は使ってナンボですから。

銃自体の調子はいたって快調なので、ベレッタを譲るM氏と今後も長く猟野で活躍してくれることでしょう。

まだまだ絶好調

■　１１月３０日　鴨に当たりません
結論から言うと、今日はそこそこ鴨がいたにも関わらず、全く鴨に弾が当りません。

山場は3回。

まずは、毎年鴨がコンスタントに付いてくれる、通称キーウイの池から。

ここは、池尻から攻めると堰堤へ、堰堤から攻めると池尻に鴨が飛んでしまうのでY氏と分かれて池に入る。

ジルとともに堰堤に向かうと、ジルが休耕中の田んぼに入りポイントなしで雉をフラッシュさせる。

ジルの素振りから何となくそんな気がしたので弾は入れていたが、いきなりだったため当てる自信がなかったことと、もしも池に大鴨が居たときのことを考え見送る。

噛ませている鳥の数と猟の仕方を考えれば仕方ないことだが、ジルの中でも獲物というと鴨らしい。

無線でY氏に堰堤下に着いたことを連絡すると、堰堤そばで波紋が立っているとのこと。池を覗いたら小鴨ちゃんがいたのみでした。

こんなことなら、さっきの雉を撃っとけば良かったと後悔する。

2つ目は先週カルがでた通称、解体屋の池。

Y氏と右と左に分かれて堰堤を上ると、私の前方木の葉のブラインドになっているところから、大きなカルが私に向かって飛び出した。

もらったとばかりに初矢を撃つが失中！

鴨は向きを変えて、ちょうど4番プールのような飛び方に。銃をふって追い越しざまに2連射、いくらかの羽が散ったが撃墜には程遠く鴨に逃げられた。

10年も鉄砲撃ててあれが落とせないとは。870の重さとベレッタより長い銃身のため、必要なリードの感覚が致命的に狂っているのではないか。スキートではなんとなくいい感じだったのに・・。

水面を必死に見つめて鴨を探すジルに申し訳が無くて落ち込む。

3回目は、今年から回り始めた通称、しいたけ屋の池で、池の端から見たらアオクビが４つ浮かんでいる。

草刈をしていない堰堤を左右に分かれて登る。

堰堤ぎりぎりから覗くとアオクビは池の真ん中に浮いているが、ジルが目の前で仁王立ちして水面と私を見ながら「パパ！鴨がみえないの？早く撃ちなさいよ！」と言てる。「お前がいるから撃てないんだ！」と心の中で毒づきながらブッシュを移動し、発砲！

鴨は一旦池尻に飛んだが、私とY氏の中ほどに被って飛んでくれた。

2人で撃ちまくるが、私はヘタッピのため、Y氏は鴨がもろに太陽と重なって見えず鴨は落ちない。近くで見るアオクビは大きかったです。

傷心を引きずりながらも、次回のために2人黙々と草刈をする。

そんなかんなで、猟果は無かったが猟としては楽しい1日だった。たぶんジルも。

来週はアルクル父さん、こねこね家と山歩きだ！

道を切り開く

■　１１月２４日　鹿猟解禁

本日は今期初めての鹿猟。

去年は木の実が豊作で、解禁では里近くに鹿が下りてきた形跡がなかったが、今年は熊の目撃情報が去年より多いので期待できそう。

天気予報はあいにくの雨だったので、雨が降り出す前に山に入りたく、昨日の今日の鴨猟は早々に引き上げていつもの山へ。

鹿猟では散弾のバックショットと単弾のスラッグを使用するが、どちらをまず薬室に入れるかでかなり迷う。

今期からライフル銃身を使うのでスラッグの命中精度が上がったが、スラッグでは出会いがしらがの鹿にはまず当らない。かといってバックショットでは運よく鹿に気づかれずに発見できた場合、半分運任せの射撃になってしまう。

今日は解禁から間もないこともあり、出会いがしらが多いと踏んで初矢、二の矢をバックショット、三の矢にスラッグを詰めたのだが、これが裏目に出てしまった。

780にライフル・バレルを装着し、いつものようにY氏と別れて山に入り尾根を慎重に歩いていると、私の10mほど下で“ブフォッ”という獣の鳴き声が聞こえた。

びっくりしたがブフォッと鳴きたい鹿もおるやろうと銃を向け鹿の首が見えるのを待ったが、鹿の首らしきものは見えず。

かわりに菱形の猪がドドッと走り去っていった。

いやその猪のでかいこと。猪は半矢にしたら反撃してくるそうなので、うかつに撃てません。

その後、ビビリながらも猟を続けると、斜面下30mほどのところに白いものが見える。鹿の尻にも切り株にも見えるが、動くと気づかれるのでじっと観察していたら、白いものが少し動いた。

鹿だ。挙銃するために動いたら鹿もこちらに気づいて逃げる。

弾倉一杯の3連射をかけると、鹿の周囲の落ち葉が舞って鹿がパターンに入ったのが確認されたのに、鹿はすごい勢いで逃げていく。

そんな馬鹿な、と思いながらもどこかで倒れていることを期待して後を追った。

1時間近く追跡したが鹿の姿はなし。

あの距離なら、初矢にスラッグを詰めていたら倒せていただけに悔やまれてならない。

雨が強くなってきたが、今の教訓から初矢にスラッグを詰めて、気合を入れなおし猟を続けると、今度は50mほど前方に５頭位の群れで移動している鹿を発見。

今回はちょっと遠いかなと思いながらも、動くとすぐに気づかれるので銃を構えて木化けし、木と木の間から鹿の姿が見えるまで我慢し、発砲！

鹿は逃げる。逃げる群れに向かって、00バック２連射をかけるも鹿に当った気配はなし。

オープンサイトでのスラッグでは、この距離はきついですね。

山を降りるとY氏もすでに降りていて、２頭見たが撃てなかったようだ。雨が本降りになったので、本日の猟はこれでお終。

Y氏がこちらの山に入っていたら、猪と鹿のどちらかは獲れていただろうが、猟なんてこんなもん。

今年は鹿が降りてきていることが判ったので、期待できます。

来週はジルと鴨猟だ！

木には葉が残ってます

■　１１月２３日　
本日、ジルはアニサでのブリオフにどうしても出たいママさんにお付き合いのため、ジルなしの出猟。

その代わりと言っては何だが、今日は、Y氏の知り合いのUさんを同行しての出猟。

Uさんの好きな小野方面より開始。

去年かなり付いていた池ですが、今日は鴨の姿はなし。その後も小野の池を巡ろうとしたが、行くとこ行くとこ皆、すでに猟師がいる。

小野の競争の激しさに半ばあきれ、北の猟場に移動しているとき、Y氏の携帯に知り合いの猟師から「車を落としたので助けてくれ」とエマージェンシー・コールがはいる。場所は先ほどまで我々がいた小野の池のそば。

現場に行ってみると、軽が見事に田んぼに嵌まっていて、運転手は微妙なバランスが崩れるのを恐れて車から出られなくなっていた。

早速、70のウインチで車を引き上げる。

そんなかんなで出遅れたので、北でも出会いは小鴨ちゃんとヒドリのみ。

この後は、Uさんと別れてワナを仕掛ける場所の下見をしながら池周りをすると、カル２羽を発見。

Y氏と２羽とも落とすが、１羽がまた潜ってしまった。１時間くらい探すが、ジルもいないこともあり回収できず。

まったく今年は半矢ばかりで、それが潜られてしまって回収できない。せめて地上に落ちれば、ジルが何とかしてくれる可能性もあるのだが・・。

明日は鹿猟だ！

しっかり落ちてます　本日の猟果

■　11月16日　ウサギ猟断念
今日はウサギ猟だが天気が心配だったので、昨日の夕方猟に同行させてもらうウサギ名人の山本さんに宅に行きどうするか聞いたら「明日も持つじゃろう」とのことだったが、ジルがいないからか本日は朝から雨。

朝4時では確認のしようが無かったので、どうなるか判らなかったが、とりあえず昼まで鴨猟をすることに。

今日の朝一も、昨日見事にふられた池にリベンジとばかり同じ池から始めるが、やはりハズレ。

実力あるのにいったどうしちまったんだい？

今日は時間が無いのと日曜なのとで、実績のある池のみを回る。

昨日カルがいた2つ目の池を覗いたが、オシドリがぱらぱらと出たのみ。

ところが、薬室の弾を抜いたところで、池尻からカルが飛び立つ。

先台をしゃくればいいのに、焦っているのでポンプ銃であることを忘れて呆然と鴨を見送るが、Y氏が発砲！

頭上かなり高いところを飛んでいたにもかかわらず、1羽落とす。さすがです。

しかし藪に落ちた鴨を捜索するも発見できない。ジルがいれば回収できたかもしれない。

とりあえず、午前中に大急ぎで池巡りをするが、さすがに昨日の今日なので鴨は付いていなかった。

山本さんに連絡したら、やはり朝に雨が降ると夜のうちにウサギが動いた臭いが消えてしまうのでウサギ猟は無理とのこと。

去年はウサギを食べていないので残念だが、次回に期待です。

午前中に主だった池は見てしまったので、川を見て歩くが鴨はおりません。

まあ、解禁2日目に池探しをしてる場合じゃないのですが、地図にのっている今まで行った事のない山の上の池を探しに行く。

大昔に整備された石畳の道を延々と登っていったが、森がどんどん深くなってきて池がある気配なし。

それでも山を登ったら、お墓と神社が山の上にありました。

「狐狸妖怪の類が出てきそうだ。」と師匠Y氏が言う。

確かに雰囲気は満点で、ここでおかっぱ頭の女の子が「おじちゃん遊ぼ。」って出てきたら気絶すること間違いなし。

さすがに今日は猟師とよくすれ違うし、こんなことしてたから本日の猟果はなし。来週は鹿猟だ！

オシドリばかり

 ■　１１月１５日　祝解禁！

 今年も、やってきました解禁日。

病み上がりなので、体調に若干の不安を抱えての今年の解禁は、土曜日ということもあっていつもの猟友会のメンバーではなく、師匠Y氏との出猟。天気が心配だが、晴れ女のジルが一緒なのでたぶん大丈夫でしょう。

朝4時に起きてジルのトイレを済ませ、Y氏との待ち合わせ場所へ。

6時にY氏と落ち合い、日の出の20分前には1番目の池に到着。

解禁日は当然沢山の猟師が出猟しているので、朝一の池で外すと確率の高い池には、すでにほかの猟師が入っていることが多く、1番に入る池はいつも散々悩む。

1週間前の下見と過去の実績から、ここと思うところを選ぶが、実際ふたを開けてみるまでは判らず、日の出までの時間が1番ドキドキする。

日の出時間がすぎそっと池を覗く。

頭の中のイメージでは、一面にアオクビの群れが浮かんでいるはずが

ん？

水面で動いているのは、枯葉さんだけですか・・？

しまった！やっちまいました。何にもいません。

急いで車に戻り、次の池へ。幸いここにはまだ人が入っていないようだ。

不安だらけで池を覗くと、カルガモが浮かんでいた。比較的距離はあったが、充分効きそうなので、居鳥に発砲！

鴨は一斉に立ってこちらに被ってくる。

解禁一番から苦手な迎え矢だが、オフシーズンに練習した通りに銃を振って二の矢を発砲！みごと失中！

続いての三の矢で、鴨は池の脇の藪に落ちる。あの落ち方はたぶん半矢、急いで捜索に行く。

Y氏もいくつか落としたようで、反対の藪に入っていく。

水面に浮いている鴨は１羽のみだか、こちらは死んでいるよう。

藪の中は、日の出から間もないこともあってまだ暗く、鴨の姿が見えない。

しばらく探しても見つからないので走っている可能性もあり、車でお留守番のジルを出すために堰堤に出ると、堰堤の下から鴨が走ってくるではないですか。

私も走るが一歩届かず、鴨は池に潜ってしまう。

ジルも参加して1時間近く捜索するも、池に潜ってしまった鴨は、まず回収できません。

Y氏の落とした鴨は無事回収できたので、ここでの猟果は２羽。

いくつか池を回る間いつもの年なら何人もの猟師とすれ違うが、今年は全然猟師と会わないし、発砲の音も聞こえない。

Y氏と「ホントに解禁日だよね？」と話す。

次の出会いは見下ろしになる池で、カル発見。しかし鴨に先に気づかれ隠れられてしまう。

Y氏と池を挟むように降りていくと、木の葉のブラインドから鴨は立ったので撃ったが、完全に遅れて失中。

Y氏の居る方から2発聞こえたので行ってみると半矢とのこと。

ジルを出して一緒に捜索に向かうと、Y氏がヘルプと言てる。藪でメガネを落ちしてしまったようだ。鴨の前にメガネの捜索開始。

無事、発見して鴨が落ちたほうに向かうと、Y氏の先から鴨が池にダイブ。またも潜られて回収できない。

南地区で最後の池では、鴨が50羽くらい立つがオシドリが多くて、他の鴨が入っていても区別がつかないため発砲できず。

この後、北地区に移動するが、北はメジャーな池が多く競争が激しいので、人が入らなそうなところを回るが鴨はいない。

１番期待している池にジルと向かっていると足元からヤマシギが飛び出すが、チャンバーに弾を入れていないため撃てず。

ジルはシギに気づかず。

鴨のほうは何羽か飛んだがオシドリばかり。

しかたないのでヤマシギ用に弾を5号に変えて、暑いので池に入りたそうなジルに「行くよ〜」と声をかけていたら池尻から大鴨が立った。

オシドリとは大きさがまるで違う。

4号マグナムで当らない猟師が5号でカルを落とせる訳ないので、一度先台をしゃくってマガジンのマグナムと変えようとしたが、焦っていて簡単な作業が出来ない。鴨が迫っているので5号を撃つも、鴨は何事も無く飛び去った。

頼みのY氏からは逆光になっていて、鴨は全く見えなかったようだ。

絶好のチャンスだっただけにくやしい。

ここでの猟果はなかったが、この周辺にはまだ猟師が入っていない可能性があるので次の池に行ったら、ジルが池をじっと見てから遅れてくる私になにか訴えている。

案の定、池の堰堤すぐにヒドリの群れ発見し、Y氏と同時に発砲。

池には2羽の鴨が浮かんでいたので、ジルに回収させたら2羽とも小鴨ちゃん。

ヒドリの群れに小鴨も混ざっていたようだ。

終了時間も迫ってきて、我々の虎の子の池に入る。先に堰堤に上がったY氏がすかさず発砲したので、私も続いて発砲。

立ったのはカルで、初矢で1羽落ち二の矢は失中、三の矢で今日始めてきれいに落とせた。

Y氏も1羽落とし水面には3羽いるが2羽が泳ぎだしたのでY氏は急いで藪に回収に向かい、私は車のジルを出し小一時間捜索するが、ここでも１羽は潜られてしまい回収できなかった。

結局、解禁初日は沢山鴨を落としたのに回収できたのはカル４、小鴨２。

かなり不完全燃焼の猟初日でした。明日はウサギ猟だ。

初猟果  回収は問題なし

■　くくりわな
いよいよ１１月に入りました。猟師の皆様、出猟の準備はすすんでおりますでしょうか？

ということで、今期のワナ猟で使用するくくりわなを購入しました。

ワナにもいろいろな種類があって、猪を本格的にやっているワナ猟師は、檻のような囲いワナを使いますが、毎日ワナの見回りが出来ない私に囲いワナは使えません。なので、手軽に持ち運びができるくくりわなを使います。

くくりわなは、鹿はもちろん運がよければ猪（かなりアホな猪でないと無理でしょうが・・）もかかります。

本来くくりわなは、ワイヤーやバネを使って猟師が手作りするものですが、ノウハウが全く無い私に自作は無理。

まず市販されているワナを使って、ノウハウの集積を図ろうと思います。

市販品といっても、作った猟師の知恵は詰まっています。あとは私の経験ですな。

くくりわな 

 ■　９月２１日　ワナ猟免許

 昨年は雪が深かったこともあり、出猟回数の割には鹿の猟果が今ひとつでした。

そこで、今期は鹿をもう少し楽に獲れないものかと考え、ワナを試してみることに。（ワナなら猪が取れる可能性もありますし・・・）

そこで、ワナ猟に必要な狩猟免許を取りに行きました。

狩猟免許は学科と実技の試験に合格する必要がありますが、私は銃猟の狩猟面免許を持っていますので、学科はワナ猟具に関する問題だけであとは免除。

学科試験は9月7日に無事合格しておりました。
よって、本日は実技試験で、狩猟可能な鳥獣の判別、禁止猟具の判別、及び猟具の設置などの試験を受けます。

鳥獣判別と猟具判別はチョイチョイとこなし、一番問題の猟具設置も試験官が大久保射場で顔なじみの方（ワナ猟も銃猟も、実技は猟友会の方が試験官を務めます）でしたので、あがることなく設置できました。

試験は午前中で終了、無事合格しました。（最近では、ワナも銃猟も実技の合格率はほぼ100％のようです）
免許は即日交付で3年間有効です。

ちなみに、日本で狩猟をするための手続きはとても複雑で、鉄砲を持っているだけでは狩猟はできません。
銃砲所持許可とは別にこの狩猟免許が必要になります。

銃砲所持許可は警察（公安委員会）が管轄なのに対し、狩猟免許は都道府県の農林行政（兵庫県なら農政部）が管轄しますので、両方別々の手続きが必要なわけです。

また狩猟免許も装薬銃と空気銃を使う第１種、空気銃のみを使う第２種、ワナ猟、アミ猟と４種類に分かれていて、自分のやりたい猟についてそれぞれの免許が必要です。

さて、鉄砲と狩猟免許を持っていてもまだ猟はできません。

猟をしたい都道府県ごとに、やりたい猟法ごとの狩猟税を納付して狩猟者登録を行い、その年の猟期の登録証を受けて初めて猟をすることが出来ます。ちなみに銃猟では各県ごとに約2万円、わな猟では約1万円必要です。

今年は兵庫県の銃猟とワナ猟を申請しましたので、これに猟友会費やら共済費やら諸々含めて4万円ほどかかりました。

さて、ワナについては初心者。

なので、これから師匠や猟友の方と意見交換し、楽しみながら試行錯誤して自分のワナを完成させていくつもりです。

  

■　Ｚ会
今日は三ヶ月ぶりのZ会。もちろん870での参加。

オリンピックでの中山選手の活躍を見て、気合だけは入っておりましたが、結果は惨憺たるものでビール獲得数も今までで最悪。

まあ、普段の練習をロクにしてないのだからこんなもんでしょう。

ちなみに、国体を視野に入れての本格的なクレー射撃の練習をしようと思ったら、最低でも年間1万発は撃たなければならないとか。
1万発分の射撃にかかる代金は弾代とラウンド代で100万円くらいはかかります。

とてもじゃないけど私にはむりだわ。

話は変わるが、射撃場で「ぶるとんジルをやっている方ですか？」と声をかけられた。

初対面の方だったのでギョッとしたが、話を聞いたら最近射撃を始めた方で、当HPの大久保射場紹介を読まれてここに通い始めたとのこと。

こういうふうに当HPを参考にしてもらっているお話を頂くとうれしいですね〜。
少しずつでも大久保射場に来てくれる方が増えればZ会も活気が出るし、射場の設備も良くなるのでは。

Ｗｅｂ冥利につきる出来事でした。

スキート トラップ

■　Remington 870
私が猟を始める当初、猟銃はポンプ銃を購入しようと思っていたのですが、銃砲店の人に「使えないからやめたほうがいい。」と言われベレッタの自動銃にしたのですが、かねてからの念願であったレミントン870をついに手に入れました。

本当は、ウインチェスターM１２がほしかったのですが、M１２はすでにに生産を止めており程度の良い銃が無いことから、色々な部品もすぐに手に入るレミントンにしました。

この微妙な時期に良く許可が降りたなと、我ながら思いましたが、まともに猟をしている人間にはちゃんと許可は降りるのです。

このレミントン870は先台を前後に動かして排莢・装填をするのが特徴で、日本での正式な呼び名はスライド式、猟師の間ではシャクリと呼ばれています。ちなみに、アメリカではポンプ式と呼びます。

レミントン870は、故障が少ないこと、排莢・装填が手動なのでジャムが起こりづらいことなどから、特にアメリカ人に人気が有る銃で、アメリカのパトカーには、こいつが必ず1丁積んであるようです。

最初ポンプガンを欲しいと思ったのは、なんと言っても映画「ゲッタウェイ」の影響が大きいですね。マックイーンが00バックを1箱、華麗に撃ちまくるのを見て子供ながらに血が騒いだものです。

さて実際手にしてみると、ベレッタの自動がどちらかというと繊細で女性的なのに対し、レミントン870は男性的、それもかなりのヘビーウエイト。28インチとやや長めの銃身と、レシーバーが鉄の塊を削りだししたものなのでえらく重いです。

しかし、鹿猟用に20インチの替え銃身も購入したので、鹿猟時は取り回しが楽になりそうです。

この替え銃身にはライフルチョークなるものが付属しておりました。交換チョークの分だけライフリングが切ってあります。

これでスラッグを撃ったら、スラッグ弾体のみぞとケンカしないのかなと思いまして、試しにスラッグを撃ってみたら、良く当たるのでびっくり！オープンサイトの50mで狙ったところに着弾しました。

銃の分解もしてみましたが、驚くほど部品が少なく、これなら故障が少ないのも肯けます。

さあ、今期このレミントン870が大活躍するか、はたまた全然使えないか、今から楽しみでなりません。

28インチ銃身 11-87と870

20インチ銃身 ライフルチョーク

■　年年歳歳

我が家の猫の額もないような庭（隙間）には、スズランと槿が植えてあります。２種類しかない植木ですが、これでけっこう季節の移ろいを感じるわけです。

今年も、スズランが花を咲かせてくれました。スズランの花を見ると、今年も夏が近づいてきたなと思いますね。
猟期が終わって、腑抜けになっている時期ではありますが、山菜採りという楽しみがまだありますし、気候がさわやかで気持ちが良い。

さて、槿が花を咲かせれば、いよいよ夏も本番ですが、関西の夏は熱帯地方にもひけをとらない高温多湿。私は夏が苦手です。

年年歳歳花相似　歳歳年年犬不同

■　カベラス
カベラスから荷物が届きました。

カベラスは、猟に関する品物はなんでもそろう巨大アウトフィッターストア。
銃の部品や、弾薬、ナイフ（一部は入るようになりました）などは買えませんが、他の道具はほぼなんでも揃っていて、価格も日本とは比べ物にならないほど安く買えます。

私が使っている猟や射撃の道具はほとんどカベラスで買いました。
また、カベラスのカタログは英語版しかないので、海外での価格を知ることができるのも利点です。

まだ日本では余り馴染みのないアメリカの通販会社ですが、メジャーになりすぎてＬＬビーン化しないことを望む限りです。

今回の買い物は、師匠Ｙ氏のライフル弾リローディング用品（ライフルの弾を自分で作る道具）。中にはなんやら面白そうな道具がたくさん入っております。

私用には、側面に穴の空いた普段履きのＮＢと、ゴアテックスが全く役に立たなくなったハンティングブーツ新調です。

でもこれらの靴は2年以上履いて足に馴染ませ足の一部になっております。
今回の新品が足に馴染むには、また肉刺との戦いをしなければなりませんが、まあ猟期までしばらくあります。

この靴履いて、ジルとどこに行きましょうか？

送料が高いのが玉に瑕 

 ■　今期の始まり

 長いようで短かった19年度の猟期が終わり、今日から平成20年度出猟記に新装します。
全身全霊をかけて遊び倒した反動は大きく、今の私は抜け殻でございます。

さて、昨期の鴨猟は、池の水がなく、使える池が限られてしまった影響が大きかったため不猟に終わってしまう。
頼みの鹿猟も、前半は山の木の実が豊作だったことから鹿が山から降りてこなく、後半はドカ雪が降って鹿猟も不猟。鹿猟については、今期はワナを試してみようかと思っている。

さて、昨期最大の収穫は、ジルが鴨猟犬として使えるようになってきたこと。18年度は猟に慣らすことが目的だったが、さすがに19年度は猟で役に立ってくれなければ、愛玩犬犬生も考えなくてはならなかった。

ということで、今回もジル子の分析を少し。

猟野：猟犬として全く役に立たなかった18年度に比べ、鴨の回収では見違えるような働きをするようになってくれた。
ブルトンがポイント犬なのは紛れも無い事実だが、正直な話、雉は1猟期に2〜3羽手に入れば十分なのに対し、鴨は1年分のストックとして30羽くらいは欲しい。なので今後も、鴨の回収が一番の仕事。ジルが使えるようになったということは、今まで回収が出来ないために撃つことができなかった池での猟が可能になったということで、猟場が広がった。
呼び戻しについても、十分許容できる範囲。どこで放してもストレスが無いのは、頻繁に移動をして猟をする私には非常に助かる。

探索：薮入りは未だ良くない。
しかし、密度が疎なところであれば、自分から入るようになってきて、レンジもちょっとだけ広がった。しかしワイドレンジは禁物の鴨猟なので、今後注意が必要か？

水入り：これが最も進歩したところ。
水に入る前は必ず渋り、少し励まさなければ入ってくれないが、それも回収道具を取りに車に戻るより早く済む。鴨が浮いて入れさえすれば、薄氷が張っているような冷たい水でも入るようになったのは驚き。ぜひ今期もこのままで。

回収：猟期後半に見せてくれた回収技が、今期も持続できたら最高。
池に潜ってしまった鴨については、残臭の取り様が無いのでどうにもならないが、地上を這った半矢鳥の回収については、なんとか目処がついてきたという感じ。とにかく矢に強い鴨は、半矢になることが多いので期待しております。

課題：今期は、１羽でいいのでジルがポイントした雉を獲らせて頂きたいと思っている。
水入り以外は、特別訓練した訳ではなく、猟野でいろいろなことを体験していくうちに覚えたというのが実際のところ。やはり何事も場数を踏ませなければダメなのだろう。今期もとにかく猟に連れて行こう。

 成長したね   レトリーブも楽勝