下に行くほど古い日付になります

 

 3月14日 今期終了

今日も師匠Y氏の友人・T氏も一緒に3人で鹿猟。天気がとても良いので朝6時過ぎから山に入る。

午前中は鹿を見るのだが距離が遠すぎてどうにもならず猟果なし。

昼過ぎはいつもの山に一人で入り尾根を歩いていると、どう考えても民家のない方向から犬の鳴き声が聞こえる。それも2〜3頭。

どこぞやのグループが犬を入れたと思い下山してみると、案の定犬を積んだ軽トラと猟師が道端にいた。

215日過〜315日の猟期は猪は撃てないので普段は猪を追っているグループも鹿がいるところに来ているようだ。

朝一から夕方まで足がヘロヘロになるまで3人して鹿を求めて山をさまよったが、結局猟果なし。

だいたい仕舞い猟の日はボウズがいつものパターン。最近好調だったT氏も20mの鹿を外したようで「ツキが落ちた」と言っておりました。

今日は鹿のほうにツキがあったのでしょう。これで、今期の猟は終了。

事故もなく、4ヶ月よく遊びました。これからはお遍路、山菜採りが始まりです。

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いいお天気の一日でした

■ 名犬ランピオン、川を渡る

みちのく犬舎の及川さんより別件でお手紙を頂戴し、ジルのとうちゃんのランピオンが亡くなった事を聞いた。初めて自分の猟犬を手にする大いなる期待感と不安を抱きながらジルを宮城県に迎えに行ったことが思い出される。
狩猟界の広告に出ていたランピオンに一目ぼれし、意を決して及川さんと連絡をとった時に、偶然にもランピオンの子供が生まれる予定があったことは縁があったという事なのだろう。

また本日、銃の所持更新の講習会に行って来て、銃刀法改正で銃の所持更新が大変煩雑になる旨受講してきた。
佐世保の事件が法改正のきっかけになった事は間違いないが、この事件がなかったとしてもその後も続発する猟銃を使った事件が起こり、日本人の銃に対する嫌悪感がここまで強くなってしまった今の日本では、遅かれ早かれ銃所持に関する規制強化は実施されていたのではないかと思う。

法改正に当たり、民家の多い場所での狩猟(鳥猟)は、今後厳しく取り締まる旨を県警の担当官が話していた。通報があった場合、発砲場所の半径200m以内に10件以上の民家があった場合には、住宅密集地での発砲という事で検挙するそうだ。

私の子供の頃は日本人の普通の趣味であった犬と使った鳥猟が、農村部の開発による猟場の減少、世界一厳しい銃刀法による民間人と銃との切り離し政策、猟犬を飼育・訓練する事の難しさなどから、とてつもない情熱と気力がなければ継続できない趣味となってしまった。
日本人の趣味の多様化により猟が一般的でなくなった今日では、おそらく鹿・猪を対象とする大物猟ではまだ望みがあるが、今後新規で鳥猟を趣味とする若者は出てこないであろう。というか現実的に無理だ。

今後、猟師の高齢化と、銃規制強化により銃所持を止める人が加速度的に増えると予想される。これにより事故や検挙は減るだろうが、鹿やカワウの増加に代表される鳥獣の偏りによる被害も増えるだろう。

ここで行政に対する不満を言った所で元に戻る事ではない。現実として、これは銃を持った人が起こした自業自得の結果であり、また時代の変遷によるものなのだ。

事実、昨年の大久保で今期限りで鉄砲をやめる人が結構いて「鉄砲が撃てなくてさびしくなるのでは?」と聞いたら皆が「いや、ほっとしている」と言っていた。これが本音であり事実だろう。しかし良くも悪しくも、一度失われた技術・伝統はもう戻ってはこない。

滑り込みで手に入れる事が出来たランピオン直仔のジルとの鳥猟が出来る幸せを、猟をする気力・体力が続いている間は享受しようと思う。

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 2月28日 久々の鹿

本日はY氏の友人のT氏も一緒に。最近、調子の悪いY氏とアタクシは、鹿猟で連勝中のT氏の縁起に乗っかろうという魂胆。

おかげで今日は鹿を見ることは出来ましたが、見ただけで撃てなかった。

まずは、朝一に3人で林道を歩いていたら、左斜面の杉林から鹿の警戒鳴きが聞こえた。少し戻って、夏の豪雨で崩れた斜面を見ていたら、頂上の尾根少し下に雄鹿が出てきてアタクシを見ている。

距離は200mくらいあるので散弾では勝負にならないため、Y氏に鹿がいることを身振りで伝えるもアタクシの動いたのを見て鹿は杉林に逃げる。雄鹿の後から3頭のメスもぞろぞろと続いて逃げていった。

忍猟には散弾銃が向いていると思ってやっているが、鹿にはやっぱりライフルが要りますかね。

結局この谷では鹿は獲れずにその後、各人別々の山に入ることに。

アタクシも先週は鹿を見ることが出来なかった山で猟をする。尾根に出て慎重に歩いていると、木の陰に鹿のお尻らしき白いものが見える。
「あれは鹿でしょうかね?」と双眼鏡を取り出したら2頭の鹿が走って逃げた。もう少し慎重に対処していたら撃てた距離なので悔やまれる。

めげずに猟を続けていると近くの山で銃声が聞こえた。

下山するとT氏が一頭ゲット!この人のツキはまだ落ちてはいなかった。

鹿の解体はY氏とT氏にまかせて、アタクシは気になっていた場所があったので最後の入山をする。しかしここでは鹿には出会えなかった。

今日はアタクシが獲ったわけでもないのに、ロース、モモ、ヒレのお土産を頂きました。

あとは14日に最後の出猟を残すのみ。最終日にはなんとか大猟を願いたいところですが・・。

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食べ頃のメス

 2月21日 鹿がいない?

鴨猟が終了してからも315日まで鹿猟が出来るようになったので、まだしばらくは実猟継続。

今日も朝一から鹿のいる山に入る。

車を止めて100mくらい進んだ斜面を鹿が登っていくのを発見。我々からの距離はほんの30mくらいのところ。
鹿が消えた斜面をY氏と挟むようにして登ってみたが鹿の姿は消えていた。

結論から言うと、朝から都合4箇所の山に入り今期一番歩いたと思った今日の猟であったが、今日アタクシが見た鹿はこれのみ。

鹿のいる尾根に出るのに勾配が急で難儀するが、ほぼいつも鹿がいた通称“廃屋裏の山”にも今日はいない。

作業をしていた地元民と話をしたら、今週はほぼ毎日猟師が来ていたとのこと。

忍び猟なら鹿が散ることはあまり考えなくてよいと思ったが、犬を入れてのまき狩りをしてしまうと鹿も遠くまで逃げてしまうようだ。

このあたりから鹿が減るのはあまり考えられないが、猟期の終盤になると人が入れる範囲にはいなくなるのかも知れない。

さて、鹿のタタキが食べたいが来週はどうしようか?

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尾根に続く鹿の足跡

 2月14日 仕舞い猟

ジルとの鴨猟も今日が最終日。とはいっても前回の猟から中2日しか経っていないのであまり期待はしていない。

期待できるとすれば、ジルがなんかかっかの鳥を追い出してくれることだが、3日前に鴨が獲れていたしお天気もよいのでジルと散歩するつもりで猟をする。

でもその期待がいきなり現実に。

前回、Y氏が神業を見せた朝一の池は案の定空っぽ。

2箇所目の池までの道すがらジルが周囲の藪をしきりに気にしている。
それなりに緊張して池まで歩いていくが、藪に消えたジルが堰堤に姿を見せたので、我々も堰堤に上がり池を見るも鴨の姿はなし。

緊張を解いて銃から弾を抜いてすぐに堰堤端の藪からオスキジが池に向かって飛び出した。

ジルが気にしていたのはこいつだったか。もう少し早く出してくれれば獲れてたね。

午前中は鴨を全く見ないまま過ぎる。午後になって、山をしばらく登った場所にある池でやっとカルのつがいに出会う。

Y氏とタイミングを合わせて居鳥にかましたがカルは平気で飛ぶ。飛んだカルにY氏が引いて池の中に1羽落としたが半矢で潜られる。

ほんの100坪くらいの池なのだが周囲は立ち木が多く、水際の岸が深くえぐれており鴨の隠れる場所には事欠かない。

池を何周かして探していたら、ジルが水際の茂みをじっと見ている。Y氏が茂みを覗き込んだらカルがいるとのこと。

静かに手を伸ばしてカルを掴もうとしたときにY氏の足が攣るというアクシデント発生!

カルは茂みから飛び出した。留めを撃とうと銃を構えたがY氏とジルからの距離があまりに近く躊躇すると、カルはまた潜ってしまった。

このあとも一時間ほど探したが見つからなかった。本日撃てたのはこれっきり。

今期もジルはよく遊びました。

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鴨はどこへ消えた?

 2月11日 回収芸

先週の土曜日に鴨が思いのほか少なかったことと、昨日が雨の平日だったことからから、今日は趣向を変えて、いつもは地元猟師に人気があって行っていない池に行ってみたらこれが大当たり。

最初覗いた時は鴨の姿は見えず空かと思ったが、師匠Y氏と大声を出してみると、堰堤のアタクシ側の茂みからまずカルが2羽でた。

アタクシからは木が邪魔で撃てなかったがY氏が2羽落とす。

ほんの少し間を開けてアオクビ2羽も同じ角度から出ると、Y氏が1発で2羽落とした。一石二鳥を久しぶりに見ましたよ。

鴨はすべて堰堤下の藪に落ちたので、ジルと早速回収に向かう。

アオクビの落ちた方向はしっかり見ていたので藪こぎをすると、メスはすぐに分かったがオスが見つからない。ジルの動きを見ていたら藪の中で何かとにらめっこしていたので行ってみたらオスが落ちてました。

2羽を回収して、カルの回収をしている師匠の所に行く途中でカル1羽を回収。

カルがあと1羽何処かにおるのだが、アタクシもY氏飛んでいる鴨を見ていて、落ちた場所を見ていなかった。

ジルも一緒に1時間ほど捜索するも回収できず。獲物がカルだけに悔しい。

その後は、期待した池もことごとく空ぶりで鴨との出会いなし。でも朝一の時点で大鴨3羽を確保しているのでえらく気が楽。

雨も降ってきたので鴨の羽毟りがてら、ここを最後にと思った池でアオクビが4羽浮かんでいるのを発見。

師匠Y氏に堰堤に隠れてもらい、アタクシは池を回りこんで居鳥に発砲!

そしたら、我々からは全く見えなかった藪際から20羽くらいのアオクビが飛び出した。

アタクシは泡食った時の悪い癖が出て、1羽をちゃんと狙えばいいのに群れの真ん中に撃ちこんだので2発撃つも1羽も落ちず。

でも鴨は堰堤のY氏に向かっていいコースで飛んだので、朝の神業を見ているだけにY氏が何羽落としていたかと思ってみたらこちらも猟果なし。師匠も予期しなかった数の群れが低空で向かってきたので、思いっきり泡食ったようです。

Y氏も人間だと再認識にて少し安心しました。

さて、ここは池が三段に連なっている所で鴨がいたのは2段目、雨も降ってきたので羽毟りをしようと一番下の池に行ったら、池のわきの藪でジルがなにかに因縁つけている。

また獣の死骸か何かあるのかなと思いつつそばに行ったら、普段無駄吠えは一切しないジルがそれに向かって一声鳴いたので、師匠とこれは何かいる!と藪に入ったらアオクビのメスが半矢で動いていた。

すぐに回収してジルを褒めまくる。

鴨の居た上の池とはかなり離れており、ここに鴨がいるという発想は人間にはなく、犬がいなければ絶対に回収できなかった。

なんだかんだいっても、ジルと猟をするようになってから回収率が上がったのは確かな事。水に落ちた鴨は人間でも何とかなる場合が多いので、こんな鴨を回収できるようになったジルに感謝。

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朝一の猟果  

 2月6日 ママさんと出猟

今週はY氏が出猟できないためママさんと山へ。

ママさんは、八百屋とかスーパーとかでの買い物が楽しみなのでこれに付き合ってやらないと猟に来ない。今日も朝一に向かったのは池ではなく猟場近くのスーパーで、お醤油やめんつゆ、今日のお菓子の買出しから始まる。

買い物を済ませてから池に向かうが、今期一番の冷え込みで小さな池は凍りついているし、雪が激しく降ってきて鴨が獲れそうな雰囲気ではない。

土曜日なので日曜よりマシかと思ったが全然鴨がおりません。

午前中に見たのは左右が民家で撃ちにくい池にヨシガモ(上手く飛んでくれずに撃てない)と先週ヒドリが獲れた池に今週もヒドリ(これも撃たず)が居たのみで一発も撃っていない。

途中偶然に、鹿猟に同行したY氏の友人のT氏と会い、情報を交換するがT氏も鴨を見ていない様子。

Y氏と猟をするときには昼食はやる気がなくなるので食べないが、ママさんとの場合はそうもいかないので、というかママさん最大の楽しみなのでラーメン屋で昼食。

午後、気合を入れなおし今日の本命の池に行ったらアオクビちゃんがおりました。

鴨は少し距離がある茂みに隠れていて、鴨が先に気づき飛び立ったので、慌てて3発引いたが痛恨の失中!

少し遠かったといっても充分効く距離。これは落しとかなければダメな獲物だった。

今日撃てたのはこの鴨のみ。

この後は、まだ早いと思ったがママさんは「もうあるはずだ」と言うので芹を見に行く。香りは弱く、量も少ないけど確かに生えておりましたので、本日の猟果に。

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 1月31日 初ヒドリ

今日は午後から雨の予報なので、午前中に鴨を確保したいところ。

ところが全然、鴨がおりません。先々週にアオクビを獲った池もボウズ。

しかたないので、かなり大きな池で、アプローチが堰堤端からしかできずいつも鴨に飛ばれる池に行ったら、鴨は居たのだが堰堤を走っているうちに飛ばれ、一発撃つも鴨は落ちず。

しかし、堰堤の端で隠れていたY氏の上空にこの音で立った鴨が上手く被り、見事1発で落とす。

さすがに上手いもんです。

ところが、Y氏の所にいくとあまりうれしくなさそう。鴨は今期から美味しく頂けないので撃たなくなったヒドリだったようだ。あまりきれいに飛んでくれたので思わず撃ってしまったとのこと。

でも取れた鴨は食すのが猟師の掟。なんだかんだ言いながらもきれいに羽を毟っていたY氏でした。

午後からは予報どおりの雨が降ってきたので、今日は午前中で撤収。鴨猟期も残り僅かになってきて、ジルと出猟できるのもあと3日位かな。

近年では終猟近くになってきて獲れ始める鴨猟。今期もラストスパートはあるのか?

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 鴨がいるかな

 1月14日 ウサギ猟再び

前回は、ウサギさんたち春の季節だったために不猟だったが今日はもう大丈夫とのことなので、再度Yさんにお願いしてウサギ猟に同行させていただいた。

今回は、Yさんの知り合いであるS氏もご一緒、アタクシと師匠Y氏、もちろんボク号とともに午前中から猟場に入る。

Yさん曰く、山の頂上近くから下の捜索すれば確実にウサギがいるとのことで、まずは山を登りボクを放す。

しかし、3時間近く猟を続けてもウサギが起きない。車を止めているところに近くなり、ここでダメなら今日はお終いというところで、やっとボクが鳴き始めた。

Yさんの指示で皆持ち場についてウサギを待つ。

アタクシの近くにも一度来たがウサギは見えない。それでも1時間近く、ボクはウサギを追ったが、やがてボクの鳴き声が遠くなり無線でしか聞こえないようになり撤収する。

Yさんが言うには、2年前にウサギに病気が出て一気にこの当りのウサギがいなくなってしまった。その上山の手入れをする人がいなくなり、下草にメダケが生えてそれが枯れるともう何も下草が育たなくなりウサギの餌がなくなってしまったのが原因とのこと。

山火事でも起こって、一度荒れた山が丸裸になればすぐにウサギは帰ってくるのにと嘆いていた。

でもYさんが現役でいる限りウサギ猟には連れて行ってもらえるので、来年は大丈夫でしょう。

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来期もよろしく!

 1月17日 ご利益継続中

本日も鴨神社のご利益は継続しているようで、本日絶好調だったY氏の鉄砲のおかげもありアオクビが4羽獲れました。

まずは今期裏切られ続けていた通称「山本池」。この池は大きく、鴨がいるとしたら池尻なのでY氏に池の中ほどで待機してもらい、アタクシが池尻に入る。

池に近づくと水面に波紋が立っていたので慎重に進むと、反対岸の茂みからアオクビのつがいがでた。

初矢、失中!二の矢でオスが落ちたが、メスは撃てなかった。

落ちた鴨はばたばたしていたので留め矢を撃とうかどうかそのまま様子を見ていたら、さらに奥の茂みから新たなつがいがでた。

先ほどの鴨よりもはるかに狙いやすい場所から出たにも関わらず、散々鉄砲が鳴った後なのでもういないだろうと思っており、完全に油断していて一発撃つも外した。

先に撃った鴨は絶命したようなので、回収前にY氏を迎えに行くと先のメスを落としたが池の真ん中に落ちており回収難航中とのこと。

岸に向かって風が吹いているのだが、池が凍っているので氷に阻まれて岸に着かないし、頼みのジルは水に足をつけて震えている始末でとても池に入る様子はない。カモキャッチャーも氷に刺さってしまい使えないので、石を投げて岸から地道に氷を割っていくしかない。

竹の棒やら何やらを使って2時間かけて岸までの道を作りやっと回収。

次に、午前中に鴨の姿を確認するも、傍の田んぼで農家が作業をしていたため猟ができなかった池に向かう。

堰堤からは姿は見えないが、鴨がいることを前提にしてY氏には向こう岸に行ってもらい池を進む。アタクシからは見えなかったがY氏の発砲音。

どうやらアタクシに気づいた鴨が立ったようだ。

アタクシは奥の入り江が気になっていたのでさらに進むと鴨が立ったのが見えた。木の陰に隠れてしまい見えないがだいたいで発砲するもやはり失中。

しかし、Y氏の発砲が聞こえたので池を出てみると、始めの鴨は外したが、今のは落ちたとのことでオスのアオクビが池に浮かんでいた。

Y氏に鴨を確認し続けてもらって車にジルと回収道具を取りに向かったら、今日のY氏は絶好調!始めのメスが車に向かう道に落ちているではないか!

メスをぶら下げて池の鴨を回収に向かうが、風が止んでしまい鴨は動かない。木の枝が邪魔で釣竿も振れない。

この時点で日没1時間前。早く回収しないと見えなくなってしまうが、頼みのジルはここでもダメ。

なすすべなく風を待っていたら、ちょっとずつ弱い風が吹いてきて真っ暗になる寸前で無事回収できた。

ジルが頑張ってくれたら話は簡単なんだけど、暑がりで寒がり、おまけにビビリのジルでは無理なんだろうな。ラジコンの船でも買いましょうかね。

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アオクビのつがいは久しぶり 池の半分が凍っている

竿が振れない 暗くなってやっと回収

 

 1月11日 鹿も不調

さて、今日は1頭でも獲って鹿肉を確保したいところ。今日も朝一が調子の良い谷から攻める。

前回子供らと来たときには車を上流に止めて失敗したので、今日はいつもより下に車を止めた。

車から出るといきなり30m先から鹿が警戒鳴きをしながら数頭山を駆け上がるのが見えた。ここでもまだだめですか。

逃げた鹿を追って山に入りしばらく登ったところでアタクシの右側50m位の所から3頭出たが気づくのが遅く撃てず。

今日は山にところどころ雪が残っており動いていない鹿は発見が遅れる。本来ならここで1頭は獲れていないといけないのだが。

この後はいつもの山登り。山に入りしばらく進んでいるとY氏が入った山の方角から発砲音が聞こえた。

しばらく注意していたが無線からの連絡は入ってこないので楽に回収できたか外したと判断し、こちらは猟を続行する。

いつもなら必ず見ることが出来るこの山で今日は出会いなし。山を降りるとY氏は外したとのこと。

気力を新たに別の山に入る。この山は稜線まで登れば左右の斜面で鹿が出るところなのだが、そこまで上がるのがきつい。

やっと尾根まで出て一息ついたとたん警戒鳴きとともに鹿が走り出す。撃つ機会を逸したので様子を見ていたら100m近く下ったところで鹿が止まったのでスラッグで撃つも逃げられた。

半矢にした可能性もあるのでしばらく鹿の後を追って山を進んだが鹿はいなかった。

オープンサイトのスラッグでこの距離ははやり難しい。

この山で足が限界に近くなったので、新たしい谷を下見して撤収する。

このところ鹿猟が不調だ。Y氏曰く「猟が雑になっているのかな」と。今日は朝の時点で1頭でも確保しておかねばいけなかった。

1頭でも獲れていれば、意外と何頭か獲れたはず、猟なんてそんなもんです。今日はデジカメ壊れたので写真なし。

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 1月10日 なかなか

朝、師匠Y氏との待ち合わせをしていたらY氏より電話があり「持病の頭痛がひどく今日は猟に出れない」との連絡があり、本日はジルとの猟に変更。

今日は鴨こそいなかったがジルのおかげで楽しい猟になった。

とある池に行く途中のこと。ここは今期何度もヤマシギが出ているが今まで撃てないでいた。今日は銃には6号を詰めて心構えをして移動していると、ジルが草むらでポイント!

こちらからは追矢となるヤマシギのふらっと出る飛び方は何度も見ているのでそのつもりでいたら、ジルが突っ込んだとたん左右にコジュケイが飛び出した。慌てて右に飛んだ鳥を撃つも銃の振りが追いつかず失中。ここで今までコジュケイなんか出たことないのに現実はこんなもん。

また別の池での出来事、ここは平素あまり回らない池で車から池まで距離がある。ジルとのんびり池まで歩いているとジルがポイント。

急いでジルを追いかけ後ろについたらアタクシの背後からいきなりヤマドリが長い尾羽をくねらせながらブルブルッを飛び出した。慌てて振り向いて撃つも見当違いの場所に撃っており当然失中。

ジルのほうからも出たのかは慌てていたので判らなかったが、まさか後ろからでるとは思わなかった。

肝心のジルは鉄砲が鳴ったので興奮して当りを探し回っているが、頼むぜまったく。

さて、昼近くになり再びY氏より「復活したので合流する」との連絡がある。合流後、池が大きく一人では攻略が難しい池でY氏がヨシガモをゲット。

相変わらずこのお方は引きが強いです。

その後は鴨との出会いはなく明日も早くから鹿猟なので早めに撤収。家に帰って明日の準備です。

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ヨシガモが増えてきました

 1月3日 ウサギ猟

今年も独特の食感を持つウサギ肉が欲しいのと、鴨猟や鹿猟とは違うウサギ猟の緊張感を味わいたく、恒例となったYさんとのウサギ猟に出猟した。

木々に葉が残っていると見通しが悪く、我々にはウサギが判らない。もういいころだろうと同行をお願いしたのだが、Yさん曰く「この時期はウサギの発情期に当り、餌をとらないで狭い範囲に集まる習性があり猟にはあまりいい時期ではない」とのこと。

でもせっかくなので、昨年よりYさんが仕込み始めたボク号とともに出猟した。

ウサギ猟は、犬が寝ているウサギを起こしてくれないと始まらない。猟師は犬を誘導しながら猟場を移動して、犬がウサギを起こすのを待つのだ。

しかし山には新しい餌を食べた跡がなく、約2時間かけて山を巡るがボクは鳴いてくれない。3人に弱気の虫が見えたとき、やっとボクが鳴き出した。

Yさんの指示でY氏とアタクシが待ち場に着く。一旦は待ちの近くまで来たのだが、その後犬の鳴き声が遠くなり始めた。ウサギは尾根の反対側に逃げているようだとのことなので待ち場を変えてみたが、やがて鳴き声は聞こえなくなり、マーカーからの無線も届かなくなってしまった。

それでも2時間ほど待ってみたが犬が近づく様子がないのでY氏と合流してYさんのところに降りた。

Yさんの話では、ウサギが賢いやつで銃禁の山に逃げ込んでそこを逃げ回っているとのこと。経験のある強い犬だと猟師のいる山までウサギを追い込んでくれるのだが、若犬であるボクではまだ修行が足りないようだ。

でも2時間以上もウサギを追い続けていたのだから、ボクはたいしたもんだ。

今回は時期がよくないので、発情が終わってからまた連れて行ってもらう約束をしてYさんと別れた。

さてそんな帰り道、ジルママから「高知からUターン中のアルクルさんが高速道で渋滞に捕まっており抜け道を教えて欲しいと」電話が。電話での説明が難しいのと、幸いそう遠くない場所に居るようだし道の駅で待ち合わせ。

Y氏もクルたんを見て「このブリかわいいな〜」と言っていたよ。せっかくなので、我が家で夕飯を食べていただいてから群馬に帰っていただきました。

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ウサギ犬・ボク号

 1月2日 初猟でご利益

明けましておめでとうございます。今年も当HPをご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
法改正により銃所持がますますややこしくなってきましたが、ジルとの出猟はまだまだ続きますので、今年もよろしくお願いします。

さて、今年も2日から出猟。初詣は鴨(加茂)神社にお参りして大猟祈願したアタクシ達に、早速ご利益がありました。

この池は朝早くからバス釣りに来るので、釣り師との競争になる。

いつもはそれほど鴨が付く池ではないので釣り師の後塵を拝していたが、さすがに正月2日から来ている釣り師はいなく我々が本日の一番乗りのよう。覗くと池の奥にアオクビのつがいがのんびりしている。

かなり大きな池なのでここから撃っても効かないし池の向こう側に立たれる可能性があるので、Y氏が堰堤に残りアタクシが池の奥に回る作戦を取る。池の奥に行くのに大きく迂回しなければならないので時間がかかったが、まだ銃声が聞こえないので鴨がそのままなのを信じブッシュを抜ける。

銃を構えて池を覗いたら鴨が立ったので、発砲!1羽落としたが、他の鴨は木の影になってしまい確認できない。

しかしいい感じに堰堤側に飛んでくれY氏の銃声が聞こえる。後はY氏に託して落ちた鴨を探すが、半矢で潜られたようで姿が見えない。そのまま待っていたら池の真ん中に上がってきたので、すぐに留めを撃つ。

堰堤に戻ると、残念ながら鴨は落ちなかったようなので、ジルと鴨の回収に向かう。風下側でジルに鴨を取ってくるように指示出すも「アタチ冷たいのはイヤッ!」と水に入りません。しかたないので釣竿を出して難儀しながら回収。

この色の鴨を見るのは久しぶりです。この後も2回ほどマガモとの出会いがあったが鉄砲当たらず獲れない。

明日もウサギ猟に出猟の予定なので今日は、早めに切り上げることに。

猟期半分きてやっとのアオクビ、鴨神社にお参りした甲斐がありました。

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 今期初のアオクビ

 12月27、29日 今年の終い猟

年末は27,29日と出猟するも撃てたのは3回だけ。カルが2回とヨシガモに1回。

カルはちょうど8番プールと6番マークの飛び方。どちらも苦手な飛び方で失中。

特に6番マークは「もらった!」と思って引いているのも関わらず当たりません。出会いが少ないのにこれでは鴨は獲れません。

ヨシガモは両岸に民家がある池で攻略が難しい所。師匠Y氏が池の奥に鴨を追いに行き、堰堤でアタクシが待っていたら池の奥にオレンジ色のベストを着た猟師が出てきたではないですか。

奥には撃てなくなったので、師匠に戻ってもらおうと池の岸を歩き始めた所、別の猟師が堰堤側にやってきた。見ると知り合い猟師の“にいさん”だったのでそのまま鴨を追いにかかる。

アタクシと師匠とで鴨を追うと堰堤側、奥側に飛びそれぞれで派手に鉄砲が鳴るも鴨は落ちていない。

鉄砲の腕は皆同じと少し安心しましたよ。

さて、ジルのお仕事ぶりはと言うと、鴨を探知する能力にますます磨きがかかってきました。

とある池の堰堤に上ると静かなもんで人目には空。でもジルはじっと池の奥を見つめている。風はわずかにアゲンスト。こういう時は必ず居る。

師匠Y氏とアタクシとで大きな声を出したら10羽くらいのオシドリが出た。もちろん撃てないが、こういうこ仕事を見ると嬉しいもんです。

しかし鴨がいない。師匠Y氏の知り合いが淡路を回っているのだが、アオクビ定数が3度あったそうで淡路は鴨がけっこういるらしい。アオクビ定数なんてやったことないぞ。高速千円なので、下見さえ十分しておけば来期から可能かな?

今年は散々な鴨猟でしたが来年も懲りずに2日から出猟です。では皆さま、よいお年をお迎えください。

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 12月23日 次代の猟師を育成

次の世代の狩猟を担う若者(小学校6年生)のリクエストにお答えして、本日は鹿猟に。

子供たちに是非とも鹿の解体を生で見て頂きたく、朝一から猟を開始する。

ここのところの鹿猟でお世話になっている楽できる谷では、鹿4頭の群れに出会うも距離は200m位あり散弾銃では無理。師匠Y氏がスコープでとらえたが撃つ前に走られここでは獲れず。

この後は、子供達は麓で遊ばせておいていつも通り山に入ったが、今日はコンディションが悪すぎた。冷たい雨が朝から降てるのでテンションが下がってるし、鹿がいても残っている雪が凍っていて足音が大きく、発見する前に気付かれてしまう。

それでも一回チャンスはあった。この山は、杉林と広葉樹の林が尾根を境に並行している山で、いつもなら上から回るとこちらの姿が丸見えな広葉樹の林を上って、お互い姿の見えづらい杉林を下るのだが、こんな雨降りの日は鹿も濡れないように杉林にいるだろうと思ったアタクシが間違いだった。

上りの杉林に鹿の姿は無く、半ば諦めながら広葉樹の開けた林を下っていくと100m程下から4頭の鹿が走った。撃って撃てない事は無かったのだが、この距離では半矢にしてしまう確率が高かったので引かず。こっちから登ってくれば撃てたのに・・

まあ獲れない日なんてこんなもん。次代の猟師には申し訳なかったが、また機会があったら一緒に行こう。

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次の世代の猟師

 12月13日 半矢鳥を持ってきた

結論から言うと、本日も鴨にはめぐり合えませんでした。

年々鴨が少なくなっているのも確かなのだが、ここ数年で銃猟禁止区域が急激に増えて、回れる池少なくなった。
また、可猟区で一度追われた鴨は、近所の銃禁の池に入ってしまって出てこなくなってしまう。

居心地のよい池がすぐそばにあるのだから、鴨が出てこないのも当然と言えば当然。

この状況を打破するためには、猟場を開拓する以外ないのは確かだが、現在の猟場周辺では開拓の余地がなく遠方に行かなければならないので、なかなか実行できていない。遠くに行っても結局同じ結果のような気がするし・・。

でも今日は、とある池でサプライズがありました。

この池は鴨が池の奥に隠れているので師匠Y氏に堰堤に隠れてもらってアタクシが池の奥に行って鴨を追い出すことに。

奥に入っても鴨の姿は見えない。さて戻ろうかと思ったらジルが何か咥えて走ってくる。

最初見たときは猪の足を咥えてきたと思い、また厄介なもの拾ってきたと思った。ところが、近づいてきたら鳥の羽がぶらぶらしているのが見えたので、今度は鳥の死骸を拾ってきたと思った。

ジルはニパニパでアタクシの傍にきたらその鳥をぱっと放したら鳥は池に向かって走った。走っている鴨をジルが追いかけるが一歩及ばず池に潜った。

とっさのことで種類まではわからなかったが、咥えてきたのは半矢の鴨で大きさからヒドリのメスか?午前中に入った猟師が撃ったと思われる。

「何で放すんだよ!」とジルに言ったが後の祭り。潜ってしまった鴨は回収できなかった。

犬がどこからか半矢の鳥を咥えてきたという話はよく聞くが、話半分で聞いていたのだが現実に起こるのね。

地上の半矢は調子いいぞ、池のレトリーブはどうだ?まてよ、今期は池に鴨落としていないじゃない!

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また探してくるね

 12月6日 めげますね

本日は、前回ママさんと行った時にアオクビが出た池に朝一で入るも空振り。

これが今日のケチのつけ始め。

前回ヒドリがいた通称「宗教の池」では、今回はヨシガモ(ヨシガモは美味しく頂ける鴨です)の群れと遭遇するも、やはり矢先が民家と重なる方向に飛ばれてしまい撃てない。

この後はことごとく空振りなので、思い切って猟場を変えた。

車を小一時間飛ばすと、すでに1時を回っている。時間がないので鴨が付く池のみを回るも、ここもことごとく空振り、または他の猟師が入っている。

結局、こちらの猟場では結局1発も撃つことができなかった。これだけ鴨がいないとさすがにめげますね。

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あたちは楽しいのよ

 12月1日 油断大敵

今日は気なっていたことがあったので、会社を休んで病院に行ったのだが午前中で終わった。

そこで、平日だし天気が良いのでママさんと出猟することに。猟場に着いたときは既に1時を過ぎていたので、可能性が高い池のみをまわる。

クライマックスは1番最初の池で起こった。

ここは車を止めた場所から池までかなり歩く。ジルを放しママさんとくだらない話をしながら池まで歩いていると、ジルが道の脇で藪にポイントしている。またカエルかヘビだろうと思っていたので銃に弾を入れずに見ていたら、ジルが突っ込んでヤマシギをフラッシュさせた。

油断しなければ確実に撃てていただけに後悔する。

今度は池の帰り道でジルが藪にポイント。今度は油断していなかったが、矢先がすぐゴルフ場なので銃には弾を入れずに見ていたら雉のメスがフラッシュした。ママさんとジルを見直す。

さて、肝腎の鴨は先週アオクビがいた池に居たのだが今日はヒドリのみ。

しかし今期からは、ジルが食べる可能性があるコガモと、美味しく食せない鴨は撃たないことに決めたのでここは見送る。

これがよかったのか鴨の神さんはボーナスをくれた。

時間切れが迫ってきた夕方にとある池に向かう。ここも車から距離があるので歩くと、途中にまだ新しい犬のウンピをママさんが見つけ「もう誰かは行ってるよ」と言うが朝方かもしれないので一応池に向かう。

ジルは堰堤で池を凝視していたのだが、堰堤越しに見えた池の端は、満水時の境界よりかなり下がっており水がかなり減っているのが判る。

犬のウンピと池の状態で完全に油断して話をしながら池に近づくと、堰堤の下から鴨が3羽飛ぶのが見えた。

池の向こう岸はるか上を飛んでいった鴨は青い首が夕日に映えていたよ。

まだ何か居るかなと堰堤を進んで池の奥を見たらカワウが飛び立ちそれにつられるようにして岸に隠れていたらしい鴨が1羽ちょうどママさんの上を飛んだ。

アタクシからはかなり距離があったので引けなかったがママさんがアタクシの後ろを指差して何か叫んでいる。振り返ると2羽のアオクビが飛び去っている最中。慌てて撃つもとき既に遅し。

ママさん曰く、カワウに追われる様にして3羽の鴨がアタクシの背後の池尻に降り、それが飛んだとのこと。

堰堤に人が立っていて鴨が降りるかなと思いつつもママさんは「私は見たの!」と主張するのでそういうことにしておこう。

いずれにしても、最初のアオクビは注意してアプローチしていれば1羽は獲れていた場所だっただけに悔やまれる。

今日の猟は緊張感が足りないがために、貴重な獲物を逃す結果になってしまった。次回の猟に今日の教訓を生かそう。

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あたちはがんばったのよ

 11月29日 鴨にカモにされる

結論から言うと、今日は鴨がおりましたがボウズでした。

まず、朝方の池でカルが出たが、池の向こうに飛び去ってしまい撃てない。

次の池でもカルがつがいで出たが大きな池だったので我々が待っていた場所とは反対側に高い位置を飛ばれてしまい当たらず。

その後、先週もアオクビがいた通称「宗教の池」で今回もアオクビの群れと遭遇するも、やはり矢先が民家と重なる方向に飛ばてしまい撃てない。この池の攻略法を何か考えないといけないが、今までのパターンからすると攻略法が見つかると鴨がいなくなるんですよね。

次では、本日一番期待していた池でカルのつがいを見つける。

この池も大きい池なのでかなり距離があったが、今期から使用している2号で居鳥に発砲。しかしカルは何事もなかったかのように飛び立ち、一旦池の尻まで飛びこちらに被ってきたが、何せ池が大きいのでこちらに来たときにはかなり高い位置まで上がっており当たりません。

この高さでも上手い人なら落とすのでしょうがアタクシにはとても無理です。

ジルは鉄砲が鳴ったので興奮して「鴨はどこ?」と騒ぐ。ちょっと申し訳ない本日の猟でしたが、猟場で出会ったブリと遊べたのでよしとしていただきましょう。

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1歳年上の男の子

 11月23日 秘密兵器登場

今期初出猟はY氏の友人のTさんも同行。Tさんもこの辺の山で鹿をやっているベテラン猟師。

今日も夜明けとともに猟を開始。去年、楽して取れた谷に3人で入る。

ここは、鹿がいたとしても距離があるのでライフルでないと無理だが、見通しが良いのでこっちが先に気づけばまず獲れるし、山際の平坦な林を歩きながらの猟なので回収も楽チン。

耕作放棄された田んぼを3人で双眼鏡を使って注意しながら歩いていたら、100mちょい先の杉林に鹿を見つけた。Y氏が慎重に狙って発砲!

鹿は山の斜面を登って逃げてゆく。逃げられたと思ったが、Y氏が「確かに転んだのを見た」というので林に行くと2歳くらいのオス鹿が倒れていた。

我々には判らなかったが、鹿は2頭いたようだ。朝一で1頭確保できたのでとても気が楽になる。

速攻回収し鹿を川に沈めておき、これからは山登りの猟の開始。

我々は3人が別々の山に入り、獲物が獲れたら無線で助けを呼ぶ完全単独忍び猟。得意な山は皆大体決まっていてアタクシもいつもの山に・・、今期も何回この山を登ることになるだろうか?

山はドングリがたくさん落ちている。鹿がドングリを食べるのかどうかは判らないが、さっき獲った鹿の胃にはドングリは入っていなかったようだ。

知り尽くしている山の尾根を慎重に歩くも鹿はいない。ピークを2つ越えてこれ以上進むと回収がしんどいという所まで来たときに見つけた。

距離は50mくらい。弾は届くが木の枝が邪魔になっていて狙えない。

鹿はこちらには気づいていないようなので、じっとして作戦をねっていたら斜面の下からもう1頭あがってきて日向ぼっこを始めた。

鹿が少し移動しアタクシが手前の木に重なったので、木の陰をゆっくりと狙える位置まで移動する。

1本でも踏んだらすぐ気づかれるのできわめて慎重に移動するが、この駆け引きこそが猟の醍醐味。撃てる位置まで移動できたらこっちの勝ちだ。

15mくらい移動して鹿との道が開けた。手前の鹿の首を狙って発砲!鹿が即倒するのが見えた。

50kgくらいのメスで、弾は延髄を撃ち抜いていて肉が荒れていないのがうれしい。

さて、鹿猟がほんとに過酷なのはこれから。

無線で鹿が獲れたことを報告するが、助けがここに来るのはまだ先。しばらくは自力で移動しなくてはならないが、今期は秘密兵器を持ってきた。

いつもは握力がなくなって動けなくなるので、ウエイトトレーニングでつかうストラップを持参。

使ってみると確かに握力はだいぶ楽になったが、鹿が安定していないので斜面で転がり手首をすこしひねったりでどうも今ひとつ。鹿は頭を引っ張るのは好いようだ。そういえばカベラスでそんな道具を売っていたような気がする。

40分位格闘し汗だくになっていたらY氏が来てくれた。2人ならもう楽勝。ちゃっちゃっと回収し川に漬ける。

3人なのでもう1頭欲しいということで、まだ時間もあることからもう一山入るがここでは全く気配がなかった。Tさんは猪と出会ったようだが、犬の可能性が否定できないことから引かなかったそうだ。

さて、もう足を使い切ったので今日は終了。解体にはいるが、ここでY氏自作の秘密兵器、ウインチホイストが登場!

70のウインチで鹿を吊り上げる仕組みだ。初めは大丈夫かしらと思っていたが、なんのバッチリ使える。

今までは木の枝にロープを渡して鹿を吊り上げていたが、高さの調整が難しかったり、川のそばでなかなか適当な場所がなかったりと難儀していた。これはウインチを使っているので高さの調整もボタンひとつ。今期は川さえあればすぐに解体が出来るようになった。

だんだん鹿猟が楽になってきたな。

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 秘密兵器1番・ストラップ 秘密兵器2番・ウインチホイスト

 11月22日 2日目でボウズ

近頃のジルはほんとに丈夫になった。2歳くらいまでは、いつもお腹を壊していたのにこの頃はウンピが緩い事はあっても下痢はなくなった。

猟に行ったら4日くらいは大人しかったのに、今期は2日ほどすると元気を取りもどしてうるさくなる。今日も車から出してやるとうれしくてうれしくて意味もなく走り回っている。

でも、父ちゃん達が鉄砲を持って池に行くと、ジルも目つきが変わって真剣に池を覗くのだ。そしてじっと池の奥を見つめているときには、人には見えてなくても後から必ず何か出てくる。鴨猟犬として一皮剥けてきた様な気がするぞ。

さて、今日で解禁から1週間経って鴨がどのくらい蹴散らされているか心配だが、今日も朝一から池に入る。

いくつか空振りしたが、ある池にカルを2羽見つけた。ところがちょっと目を放した隙に姿が見えなくなる。

恐らく岸の茂みに隠れたのだろうと、アタクシが堰堤に残りY氏が池沿いを歩くと、案の定2羽が飛び出した。

カルは低い位置を飛んだので、Y氏からだと池の先にあるゴルフ場に矢先が被ってしまい撃てない。アタクシは堰堤の下に身を隠していたので、低く飛んだ鴨を見失う。気づいたときは既に迫っており、真横を飛ぶ鴨に発砲するも失中。

ここで2羽獲れていれば今日は気が楽だったのに今期も当たりません。

この後、去年は工事をしていて使えなかった池に、今期初のアオクビの群れを見つける。池が大きいので居鳥に撃つが鴨は平気。

一度奥に飛んで被ってきたが、我々から見て右手のかなり高い位置を飛んできた。右手の矢先に民家があるのでこちら側は撃てない。左手なら撃てたので残念。

午後から雨が降ってきて、明日も鹿猟なので今日は早めに撤収。今期も鴨は期待薄かな・・、明日は鹿猟だっ!

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今期も不猟の予感 

 11月15日 あわや解禁ボウズ!

さあ、今年も始まりました。

今では、筋金入りの愛玩犬になり果てたジルが、3歳半という体力気力との一番充実してきた年齢でどんな活躍を見せてくれるか・・
まああまり期待しないで猟を楽しむつもりです。

解禁日は、大物の猟師も鴨猟に出かけるお祭りの一日。普段は見た事のないアルファードやクラウンが鴨池の周辺で停まっている。なので時間との戦いで、期待できる池を中心に走り回りましたが全然鴨がおりません。

結局、本日撃てたのは2か所だけ。

先週草刈をした池を覗くと師匠Y氏の側からカルが一羽でた。アタクシからだと5番のプール。

Y氏と同時に発砲、失中!Y氏の二の矢で池に落ちる。

半谷で泳ぎ出したので止めを撃つが潜られた。堰堤でアタクシが位置の指示を出してY氏が捜索池を捜索していると、斜面にいたY氏が「ヨシ、ヨシ」とか「ワー!何で放すんや〜」とかジルに言ってる。と思ったらY氏の側から何かが池に飛び込んで潜った。

あとで話を聞いたら、陸に上がったカルをジルが咥えてきて、ジルを褒めたY氏と目があったら「ハイ、あげます」とばかりにカルを放したもんだから、半矢のカルは池に戻ったというわけ。

こうなるともう鴨は見つかりません。

さて、午後になりここで獲れなかったら解禁日ボウズがほぼ確定という、最後の希望の池に入る。

ここは小さな池が3つ続いているが、まん中の池を覗いたらカルが2羽浮かんでいる。

ここですぐ撃てばいいのに、薬室の弾を今年から居鳥に使おうと思っている2号に入れ替えたりして目を離したらカルがいなくなった。

Y氏に堰堤にいてもらって、ジルと池の尻に入るもカルは出てこない。ほんの少し目を離したすきに飛ばれたのか?

後悔しながら最後の池を覗くと、コガモが1羽出てY氏が発砲!

アタクシはこの音でさっきのカルが出ないかと思い、未練がましく下の池に走るが、鴨が飛ぶのは確認できなかった。

後ろではY氏が、まだ撃っているので「結構いたのか」と思い上に戻ると、Y氏が「出た、出た」と言ってカルを回収してきた。

下の池にいたカルは我々の気配で上の池に移動していたようだ。余計なことしないで堰堤で待てばよかった。

これで解禁ボウズの最悪のシナリオは回避できたが、1羽だけとは・・。今年も鴨は不猟の予感?来週は鴨、鹿2連荘で出猟です。

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どうにか1羽

 10月18日 Z会解散・大久保射撃場閉鎖

長年慣れ親しんできた大久保射場が今年限りで閉鎖されることが突然決まった。

管理人の山本さんが今年限りで退職されることは決まっていたのだが、射場自体が閉鎖されるとは思わなかったので、話を聞いたときは驚いた。

詳しい理由については不明なところも有るのだが話を総合して考えると、かねてから射場の継続に色々問題があったのだが、それらを管理人の山本さんがなんとか治めていた。
しかし、山本さんの退職後にこれらの問題を調整できる人材が見つからず、また今年になって体調を崩していた射場の所有者が嫌気がさしてケツをまくったというところがどうやらホントのところらしい。

射場の閉鎖に伴い3年間続いてきたZ会も解散することなり、10/18の最後のZ会で解散式が行われた。

私が参加者代表で送辞を読み、発起人である山本さんと会長のF氏に対し、師匠Y氏と私から記念の花を贈り閉会した。

鉄砲撃ちにとって、なじみの射撃場が無くなるのは忌々しき事態。猟だけでは射撃用の銃の所持継続が出来ないし、他の猟師との情報交換もできなくなってしまう。

大久保をホームグラウンドにしてきた多くの人達が、鉄砲をおくきっかけになることは間違いないだろう。

姫路射撃場に続き大久保が閉鎖になり、兵庫県でトラップ射撃が出来る射撃場がなくなってしまった。これからは備前か高槻に行くようになるだろうか?
なんか、人生の中で一つの時代が終わったような気がして・・、寂しいことです。

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最後の大会  最後の景品

送辞 山本さん、会長、師匠と

 ご先祖様の血

銃刀法の改正でダガーナイフのような両刃の刃物の所持が禁止されましたが、美術品としての登録を受けている槍は適用範囲外だそうです。

写真の刀は、我が家先祖伝来の脇差。もちろん、教育委員会への登録しております。
もともとは太刀だったものを、戦車兵だった先祖が戦争に持って行く時に短く作り直したのだそうです。

私のじいさんの実家は、群馬の山間の村。なのにじいさんの実家にはこんな刀や槍が何本かありました。
林業か農業しかできない土地の家にこのような武具があるということは、わが祖先の生業はずばり・・

山賊!?

私に流れている山賊の血が、今年も山に連れて行けと早くも騒ぎ出しております。

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先祖伝来の梅一文字 

 岡山県クレー射撃場

年々、環境が悪化してきている兵庫県の射撃事情。今年中に姫路射撃場が閉鎖される事が決まり、ついに兵庫県で15mトラップが撃てる場所なくなります。

まあ私は、姫路には猟友会の射撃大会の時しか行った事がないのであまり関係ないのですが、たまには15mトラップを撃とうという事で、師匠Y氏と射撃仲間のKさんを誘い、トノのとうさん推薦の岡山県クレー射撃場に行ってきました。

この射撃場は国体で使用されるほどの設備を持ちながら、自動化によりプーラーなしで射撃をするシステムで、1ラウンドあたり700円という破格の値段で射撃が楽しめる射撃場です。スキート、トラップともに2面ずつあります。

15mトラップは何年ぶりでしょう。射撃をする為のコインを買って、早速射撃を始めます。

翌日に岡山の公式戦があることから、今日はクレーのスピードが公式戦用に設定されているとの事。はたちは無理としても17、8は撃てるだろうと始めたドキドキの1ラウンド目、17なんてとんでもない10枚抜きの15点です。そこいくと、さすがの師匠は3枚抜きの22点!

もらったという手応えがあるのに、クレーが割れていない?得意なまっすぐのクレーも当たりません。どこを狙ったらいいのか訳が分からなくなった2ラウンド目は、15枚抜きの10点です。最悪。何もかもがずれている。

速いクレーのスピードについていけないので手撃ちになってしまい、引き止まりしているとKさんのアドバイスを受け、腰でスイングするように注意しての3ラウンド目。なんとか8枚抜きまで盛り返して17点。ところが最後の4ラウンド目はまたもや13枚抜きの12点。

15mをなめてました。原因は手撃ち。あと写真を見ると頬付けが少し深すぎたようで、まっすぐが当たらなかったのはこれが原因か?もう少しベンドを浅く取って構えた方が良かったかな。あとは当然場数ですね。

近くにこんな射撃場があったらなと思います。まあスコアは散々でしたが、久々の15mトラップを楽しんだ一日でした。

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トラップ面  スキート面

ワタクシ 師匠

Kさん 15台並んだ空気式の放出機

 狩猟免許更新講習

3年に1回の狩猟免許更新講習会に行ってきました。この講習は、あれダメこれダメ的な話しかない銃所持経験者講習よりもよっぽどタメニなる話が聞けます。

今回、面白かったのは兵庫県森林動物研究センターの所長さんの兵庫県の野生生物のお話でした。

現在、兵庫県で問題となっている野生生物の被害は、都市部で増加しているアライグマとヌートリア。

特にアライグマは、ここ10年ぐらいに生息域がかぶっているタヌキを駆逐しつつ急速に増加しており、また生息地が都市部なので銃による駆除が出来ず増加に歯止めがかけられないそうだ。
アライグマは長い指を器用に使って果物を食べてしまう農作物被害もあるが、所長が懸念していたのは、アライグマは狂犬病を伝播する可能性があるということだった。

日本は狂犬病を根絶した数少ない国の一つで、現在では犬による狂犬病の感染はほとんど心配ないが、もしアライグマに狂犬病が発生したらどのように拡大するか予想がつかないとのこと。ちなみに北アメリカで発生している狂犬病の半分はアライグマらしい。

一方、ヌートリアは明治時代から野生化したものがいたそうで、急激な拡大はしていないが長い間に数を増やしている。事実、私の猟場でもヌートリアがいる池がいくつかある。

まあ、アライグマにしてもヌートリアにしても、元々はどこかの誰かが外国から連れてきて、勝手に放したのが増えているわけで、どこに放されようと生きていかなければならない彼らにしてみれば、迷惑な話しだろうが・・。

今年から猟期が315日まで延長されることになったシカの被害も深刻だそうで、山の葉っぱを食べつくし木の皮も食べてしまうほどの大食漢で、森林にあたえる被害は計り知れない。確かに解体したシカの胃袋はいつもパンパンになっているな。

シカは猪のように5匹も6匹も子供を産む動物ではないのに、なんでこんなに増えるのか良く判らないと言っていた。

兵庫県で狩猟が禁止されている熊や猿については、人が出会うと大騒ぎになるので数が増えているように感じるが、実はまだまだ少ないそうで、狩猟を解禁したら10年もしないうちに熊と猿は駆逐されてしまうだろうとのことだ。

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 70逆輸入車

長いこと猟野でお世話になった師匠Y氏の愛車ランクル70も、寄る年波には勝てず最近あちこちにガタがきはじめていた。
そこで師匠Y氏が車を買い換えました。もちろん今回も70!国内での流通量は限られているので、現在でも70の新車が売られているオーストラリアからの逆輸入車でピックアップ版。先代の3ドアよりもかなり大きく見えます。
オーストラリアで使用されていただけあって、大きなバンパーと予備の燃料タンク、シュノーケルなどオーストラリアの砂漠を横断していたであろうと思われる装備が付いており、オリーブドラブに塗装したらこのまま軍用で使えそうです。オージーのコマーシャルハンターもこんな車で、何日も旅をしたのでしょうね。まさに大藪春彦の世界ですな。
ヘビィデューティーを絵にかいたような2代目ランクルで、猟の期間が伸びると噂されている鹿猟が今から楽しみです。

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 槿

今年もわが家の槿が花をつけてくれました。
邪魔になりそうな枝を切って、そうでもなさそうな枝を残すという、いかにも鉄砲撃ち的ないい加減剪定の結果、ジルのように自由奔放に枝を伸ばしておりますが、咲かせる花は大きくてジルママのお尻のようです。
槿が花を咲かせると、いよいよ関西の夏本番です。今年も川や海で遊びましょうか。

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白い花の槿は丈夫なんだそうです 散歩の後も水浴び水浴び!

 今期の始まり

 今日から装いも新たに平成21年度出猟記をスタートします。

さて、昨期の鴨猟は、本当に獲物が少なかった。毎年、鴨が少なくなっているような気がするけど、昨期は今までで一番鴨が少なかったのでは。
おまけに昨期から使い始めたレミントン870が全然当たらないもんだから、鴨なんか獲れません。

対して鹿猟は好調で、アオクビ1羽獲るより鹿1頭のほうが堅いのではと本気で思ってしまうのだから、地球が益々おかしくなってきている。
昨期から始めたワナ猟は、鹿が鉄砲で獲れたので出番無し。今期は、もう少し真面目にワナ猟に取り組みましょうかね。

ということで、今回もジル子の分析を少し。

水入り:鴨の回収では見違えるような働きをするようになってくれた19年度に比べて、全くダメダメ犬になってしまった。浅い水には喜んで入っていくので、なぜだか分からないが深いところが怖くなってしまったようだ。ジルのピークは去年だったのか?

探索:薮入りは未だ良くないが、雉、山鳥の臭いはかなり離れていても分かるようだ。しかし、ポイントしないで突っ込むもんだから、少し離れていたら撃てないことが多い。いつかはポイントするようになるのだろうか?まあ、期待しないで待ちましょう。

回収:水入りが悪いんだから、回収は全然ダメ。でも、地上を這った半矢鳥の回収については、相変わらずいい感じ。

感想:なんといっても水入りが頭が痛い。逆に、これさえしてくれたらほかの事は何にもできなくても目をつぶりましょう。
もともとが
へたれなジルなので無理強いはしたくないが、ジルのお仕事はこれがメインなんだからなんとかしなくては・・。

とりあえず、暖かくなったら水遊びから始めますか。

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 今期はもう少しがんばろう  良いスタイルなんですけどね