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 震災と終猟と

今回の震災の被害にあわれた地方の方々には、心からお見舞い申し上げます。

阪神大震災の時には、アタクシが生きている間はこれ以上の災害は起こらないだろうと思っておりましたが、大間違いでした。

悲しいことに今の日本には、大所高所から物事を見ることの出来る優れた政治家はおりません。

しかし、被災地で救援活動を行っている消防、自衛隊、警察、海保等々の活動報道を見ていると、隊員たちは勇敢、かつ優秀であり政治家の無能を補ってあまりある仕事をしてくれております。しかしまあ、これが原因のひとつでもあるわけですな。

上がアホでも、なまじ世の中が廻ってしまうもんだから人物が育たない。平和なときはそれでも何にも問題ないのですが、非常時には表面化して対応が遅れてしまう。遅れるばかりか、命がけの隊員を恫喝したオオバカ担当大臣まで出る始末。文句があるなら自分で行ってやってみろ。

いずれにしても現場の足を引っ張るようなまねだけは控えて頂きたいと思います。まあ、国家に限らず会社も同じですがね。

我が家のアホ息子(消防士)も明後日、救援活動のため被災地に向かいます。親としては少々複雑な心境ですが、行くからには自分の任務をしっかり果たしてきてもらいたいと思います。

さて、今期の終猟も例年のごとくボウズで終了いたしました。人生何があるか判りませんが、災害が起こるたびに猟ができるわが身の幸せを感じます。全く先が見えない状況ではありますが、来期の初めには、被災された方々も出猟できるまで復興されていることを願うかぎりです。

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 3月6日

アタクシの猟期も残すところあと2日。今日はTさんのご子息(小3)も参戦。彼にとって初めての猟です。猟を好きになるかどうかは別として、父親が夢中になってやっていること(鹿を撃ち、そして殺す、回収する、獲物を捌くところ)をつぶさに見てほしいと出猟した大人3人が思い、がんばって鹿を追いかけたのですが、猟果あったのでしょうか。

先週からいやな予感はあったのですが、今日は前にまして鹿が神経質になっていました。いつもなら山の中で我々を見かけても、まず目で見てから警戒鳴きをして逃げるのですが、今日は猟師の気配だけで警戒鳴きもせずに逃げ始めます。

2つ目の山では、今日は曇りで寒いので鹿は南斜面の広葉樹林にいるだろう考え、このへんと当たりをつけ斜面を見渡せる尾根に上ります。もちろん、足音には細心の注意を払いながらです。ところが、考えていた通りのところに鹿が居たにもかかわらず、尾根に出たときには鹿はすでに逃げている最中で、山を越えてゆく2頭の背中を見ただけでした。

この一週間、かなり追い掛け回されたとしか考えられない警戒ぶりで、今日は撃てるチャンスがありませんでした。Y氏とTさんは、鹿を撃つチャンスはあったようですが射獲にはいたらなかったようです。

こんな中でも逆にほとんど警戒心のない鹿もおりました。装備を片付けて帰る途中、川原を歩いているバンビを発見。

我々の姿を見ても逃げようとしませんが、あまりに小さすぎて撃つ気になれず、かといってこのままでは他の猟師に撃たれるのは目に見えていたので山に追い立てました。おそらく母親が撃たれたか、はぐれたかしたのでしょう。

経験のないバンビには難しいかもしれませんが、出来ることなら猟期の終わるまで後2週間生き延びてもらって来年会いたいものです。

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経験のないバンビ

 2月27日

さあ、今日も仕事では絶対にありえない3時半起きで鹿猟に出かけます。今日はセンデロ使いのTさんも参戦。

今週は暖かい日が続いたので、山の雪はかなり溶けていますが、雪が多いときは里まで下りてきていた鹿も山の上のほうにいってしまいますので、この時期になるともう簡単には撃たせてくれません。特に散弾銃ではしんどくなってきますね。

今日は3箇所の山に入りましたが、やはり鹿が少ないのと、なぜか暗い杉林ばかりにいてこちらから見つける前に気づかれてしまいます。結局、鹿を見たのは1回だけ、それもすでに走っている鹿で撃つことはできませんでした。

Y氏もTさんも「鹿がいない」と言っていましたが猟果はちゃんとありました。

2つ目の山を車のある場所まで降りてきて一息ついていたら、Y氏が入った谷のかなり近いところで3発鳴りました。

すぐに「車のほうに1頭逃げた」とY氏から無線が入りましたので、銃声がした谷に入ると50m位歩いたところで杉林に隠れている鹿を発見!アタクシが銃を構えると猛然と走り出し、あっという間に一山越えて反対の谷に消えてしまいました。

ところが鹿が逃げた谷から再び銃声が2発、こちらの山にはTさんが入っていましたので、ちょうど山を降りてきたところと鉢合わせしたようです。

近くでY氏が1頭確保しているので、まずそちらの回収を手伝います。良い大きさのメスジカで、弾も良い所に入っており肉は荒れていません。

Tさんが入った谷に行くと案の定、Tさんが沢で鹿の腹を割っているところでした。

聞いてみると、鹿は初めTさんの入った山にいたようで、Tさんに驚いてY氏のいる方向に逃げたところをY氏が発砲。再びTさんのいるほうに逃げてきたとのことです。

つまり、たまたま3人が包囲した格好になったわけで、今回は我々にツキがあったようです。

この後、3人でもう一箇所入りましたが、3人とも鹿を見つけることも出来なく、今日の猟果はこの2頭でした。

雪がなくなったせいなのか、はたまた駆除の効果?が出ているのかしれませんが、来週はもっとチャンスが少なくなるような気がします。

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レミントン・センデロ 本日の猟果

 2月20日

北海道で作業員が誤射された事件の犯人は、まだ捕まっていないようですね。この事件は、本当に誤射なのか不可解な点がありますが、鉄砲撃ちに対する風当たりがこれ以上強くならないためにも早く名乗り出て頂きたいものです。

猟師の師は士でなくて師です。昔の日本では、狩猟の技術と経験は師事によって伝えられ、また地域の人たちも一種の畏敬の念を持って猟師を見ていたことと思います。

ところが今では、鴨撃ちをしているとあからさまな敵意の目で見られることもしばしば。鹿撃ちの地方ではまだましなのですが、こんな事件が続くようならどこに行っても煙たがれるようになってしまうでしょうね。

さて、鳥猟が終わって、実質4日間の鹿猟シーズンが始まりました。

今日も夜明けとともにいつもの谷に入ります。南側の斜面は雪が残っていませんので、麓からも見通しが良く、Y氏が斜面にオスジカを発見!しかし距離は150mくらいあり、鹿はすでに我々に気づいていてY氏が撃つより早く杉の林に逃げ込まれてしまいました。

このあとは2手に分かれて山に入ります。雪の残る斜面に難儀しながらも山を登ります。

杉林と広葉樹の境目、小さな丘を挟んで広葉樹側を覗くとメスジカが立っているのが見えます。すでにアタクシの気配を感じているようでこちらをじっと見ています。一旦見えない位置まで後退して体勢を整え銃を構えます。距離は50m少し。ちょっと遠いですがこれ位ならスラッグでも何とかなるでしょう。

首の付け根を狙って発砲!

鹿は飛び跳ねながら逃げていきます。外したと思った瞬間、アタクシから死角になっていた下の斜面から2頭の鹿が飛び出しました。アタクシは初矢にスラッグ、二の矢三の矢には00バックを詰めているので手前の鹿に00バックを連射します。

喧騒が過ぎると1頭の鹿も倒れていません。

1頭目が外れたのは判りましたが2頭目は手ごたえがあります。鹿がいた所に行ってみると、やはり血が飛んでいます。半矢にしてしまったようです。

血と足跡をたよりに、鹿を追いかけます。鹿は山を下って逃げおり100mくらい降りたところでさらに下に逃げていく鹿が見えます。結局、山を登り始めた道路近くまで降りてきましたが、鹿はいません。ところどころ雪がなく足跡も消えていて、もし道路を渡って向かい側の杉山に逃げられたらまず捕獲は不可能。道路に沿って裾野を捜索すると杉林の中を逃げていく鹿を発見しました。

スピードは遅くなっていますが、留めを撃つしかないので、前足の付け根を狙って発砲!鹿は崩れ落ちました。

ここまで降りてきてくれたので回収は楽勝ですが、去年に購入して使う機会がなかった新兵器のドラグバディーを試してみます。頭を固定していますので、鹿の体がぶれずかなり運びやすいですね。Y氏と連絡を取り、鹿を川に漬けて猟を再開します。

この後は、3時過ぎまで山登りをしましたが発砲の機会なし。Y氏も鹿をたくさん見たようですが射獲までには至らなかったようです。

さて、鹿を解体していたら地元の人がやってきて「下に鹿がいるから撃ってくれ」とのこと。解体を終わらせ片付けをして教えられた場所まで来てみると、確かに民家の裏の斜面に鹿がいました。ここはいつも「臭そうだな」と思っていたところ。しかし比較的民家に近いので発砲を遠慮していましたが、どうやら撃っても苦情は言われないようです。でもこの時点で4時半。これで回収、解体したら暗くなってしまうので今日はやめにしました。次回は撃たせてもらいます。

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ドラグバディー

 2月13日 ジル終猟

ジルの猟期は今日が最後。Y氏は本日、鹿猟のためアタクシとジルで出猟。

おとといは我々が回っていて、昨日は天気の良い土曜日ということもあり、さすがに鴨はおりません。

しかし、柳の下に鴨がおりました。金曜日にアオクビを獲った池の堰堤から覗いてみたが鴨の姿は見えません。でも池に張り出した藪からあやしい波紋が出ております。声を出してじっと待っていたら、案の定、藪からアオクビのメスが飛び立ち、予想通りのコースで出たので1発で落とせました。

この池は道路から近いこともありジルは車でお留守番ですが、堰堤から十分竿が振れるので久々にカモキャッチャーで回収。

あまり期待していなかったので、今日の猟はこれで十分。

ここ以外は空池ばかりでしたが最後の猟なので、夕方までジルを存分に走らせてから帰りました。

ジルが一番輝く季節は終わりましたが、とうちゃん達はもう少し猟を続けます。

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今期初のカモキャッチャー

 2月11日

三位一体ユニットでの出猟は今日が最後となります。

今日は金曜日なので、さぞや鴨が沢山いると思いきや、意外といなかったです。我々が狙っている鴨がいたのは3箇所のみ。

先週、カルがいた茶畑の池では、本体の池にはおらず、堰堤の背後にある調整池にカルが着いていたのですが、ここに鴨がいた事など今までなかったので油断しており立たれてしまう。

次の池では池に張り出した藪に隠れてアオクビのメスが寝ています。Y氏と居鳥に発砲すると2羽が飛びさり2羽が半矢になって泳ぎ始めたので留めを撃つも1羽には潜られてしまいました。池の周りを探したが、この池は池の周囲が深くえぐれている半矢食いの池で、一度潜られるとまず見つかりません。

最後は、今期鴨の着きは良いのだが猟果に結びつかない池。堰堤をY氏と挟んで池を覗くも鴨の姿は見えません。堰堤でいい年したおっさん二人が大声を出してもなんにも出てきません。

銃から弾を抜いてY氏がアタクシのほうに歩いてきたら、さっきまでY氏のいた場所のすぐ目の前の藪からアオクビが飛び立ちました。これ以上ないというタイミング。

たぶんY氏のオーラで動けなかったと思うのですが、この鴨には脱帽です。

そんなかんなで今日も無事終猟。Y氏にたっぷり遊んでもらったジルは帰りの車もぐっすりでした。

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朝は雪景色 マガモ

 2月5日

今週はY氏が仕事の為出猟できないので、計画ではお遍路に行こうと思っていたのだが、ママさん体調不良の為ジルとアタクシとで出猟する事に。朝起きるのが遅くなったが、天気が良いので出かけてみることに。

いつもの路順で池を回るが、さすがに鴨の姿は見えず。でも、期待していなかった池に鴨がいた。

ここは通称・お茶畑の池で、3年前くらい前までは結構とらせて貰っていたのだが、ここ何年かは全くつかなくなっていた。あまり期待しないで覗いてみるとカル10羽ほどの群れが池の中ほどに浮かんでいる。

ここはいつもなら堰堤側に被って飛んでくるので、居鳥に発砲しワクワクしながら堰堤で待ってたが・・・、全部奥に飛んでしまった。

この池の奥はゴルフ場で、おそらく池の奥の林に手が加えられて鴨は奥に飛ぶようになったようだ。池に鴨が付かなくなった理由も同じ理由だろう。野池では、ちょっと周りの木を切っただけでも鴨が付いたり付かなくなったりする。結構デリケートなもんなんだよ。

次の池は竹林を抜けていく所で、車からジルを下ろすとジルは一目散に池に向かって走って行く。竹林を歩いていると林の奥からジルの鈴の音が聞こえて、キジのブルブルッという羽音が。林の奥は休耕田になっていてどうやらそこにキジかいるようだが、竹が邪魔で音だけでキジは見えない。

チリチリン・ブルッ、チリチリン・ブルッ。おいおい何羽いるんだ?あわてて来た道を戻り休耕田が見える所まで行ってみるが時すでに遅し。ジルにとってキジは、父ちゃんの獲物という感覚はなく、追いまわして楽しむ存在のようだ。

この後は、山に中腹にある池でアオクビを見たが鴨の方が1枚上手で逃げられた。この後も日没までジルの運動がてら猟を続けたが、猟果はナシ。ジルの出猟も来週が最後。来週は獲れるといいのだが。

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キジさんがいたよ

 1月30日

猟場は、今日も一段と冷え込んで、小さい池は凍っており回るのは大きな池だけ。おまけに池の近くで農作業をしていたり、堰堤の柴焼きをしていたりと、入れない池もいくつかあった。ある意味楽なんだけど、猟はしょせん確率の問題なので、当然鴨に出会う可能性は低くなる。

鴨は結構沢山いました。でも、オナガやキンクロちゃんなど美味しくない鴨ばっか。普段は猟場で見ることの少ないオナガなんて、雪が凄い事になっている北から逃げて来たのか50羽くらいの群れでいました。

目当てのアオクビ、カルは何処にもいない。先週、沢山付いていた山本池も今日は空。

ここで最後にしようと言った池で、やっと撃てた。車から降りて、我々より先にジルが池に走って行くと鴨の鳴き声がしてきた。どうやら堰堤側にいた鴨が、ジルに追われて文句を言っているらしい。

見ると、不思議な事にメスばかり4羽のアオクビ。鴨はどんどん池の奥の方に泳いでいくので居鳥に発砲!Y氏と飛び立った鴨に追い矢を撃つが落ちない。群れは池の奥に飛んでしまい戻ってこなかった。居鳥の1羽には効いたのだが、潜られて回収できず。

まだ昼過ぎだけど、病み上がりの我々なので早めに切り上げてきました。まあ、こんな日もあるさね。

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 オナガの群れ

 1月23日

Y氏は本日、鹿猟のためアタクシとジルで出猟。

家を出るときはそうでもなかったが、猟場はかなり冷え込んだようで小さい池は凍っており、回るのは大きな池が中心。またこういう日に限って、大きな池にばかり鴨が付いているんだ。

極めつけが通称・山本池で、普段はY氏と挟み撃ちにするのだがアタクシだけで池に行ったら、池の真ん中にアオクビ・カルが浮かんでいるのが見える。いつもならここから撃ってもY氏のほうに飛ぶので問題ないのだが、今日は手も足も出ず。

今日、撃てるチャンスがあったのはここともう一箇所のみ。

ここは大きな池が2つ並んでいて、先日は上にある池でY氏がアオクビ1羽落としている。上の池は水を抜いているようで、すでに水が半分以上なくなっており鴨はおらず。下の池は満タンなのだが、道路に面していて撃てるポイントが限られている。

唯一、池の奥にある入り江は撃てるので行ってみると、池に木の枝が張り出している藪の下に波紋のような波が立っていた。風のせいとも思えるので大声を出してしばらく待ってみたが鴨は出てこない。ジルも関心を示さないので弾を抜いたらアオクビのつがいが藪から飛び立った。

なんで弾を抜くまで待てられるのか・・?何年猟をしていても、鴨の習性には驚かされるよ。

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 1月16日

山で鴨の羽を毟ったり、鹿を枝肉に捌いている時などは、ほんとに日常生活からかけ離れたことをしているなと思いますよ。でもよくよく考えてみると、人間だって生き物なんですから都会のビルの一室で毎日じっとしてるほうが、生物学的にはよっぽど非日常なんじゃないかとも思えます。

だから週末くらいは、生物としての日常に戻るためにアタクシは山に行くのであります。今日も存分に日常を楽しんだ一日でした。

雪の予報の出ている寒い日ですので小さな池は凍っており、今日は大きな池を回ります。

奥行きが100m位あるとある池で鴨を発見。双眼鏡で見るとアオクビちゃんではないですか。ここから撃ってもどうにもならないので、Y氏と池の奥を目指して藪の中を進みます。途中で2手に分かれて進むと、Y氏の発砲音!

どうやらアタクシが物音を立てすぎたか鴨が立ったようです。Y氏はしっかり池の真ん中にアオクビを1羽落としており、どうやって回収しようか思案。

この寒さではジルに泳がせようという気にもならず、風があるので時間がたてば岸に着きそうなので様子を見ていると、ここで何を思ったのかジルが泳ぎだしました。

ところが、突如アオクビが復活して向こう岸目指して泳ぎだし、鴨が動き出したのを見てジルは引き返してきます。これではまた潜られてしまいますのでY氏に鴨を確認してもらっておいて、アタクシが反対岸まで行って留め矢を撃ち無事に回収。

その後は全く鴨がおらず、ここで最後にと行った池で本日のボーナスステージが待っておりました。

ここも大きな池で堰堤に登ってみたが鴨の姿は見えず。でもここは池に張り出した木の中に隠れていることがあるので、アタクシが堰堤に残りY氏が奥に回ってみた。Y氏が藪に向かって大声を出したらカルが次から次へと出てきた。

鴨は一旦堰堤側に向かいますが、アタクシがいるのを見て池の奥に引き返そうとします。こうなればY氏からは撃ちごろの角度。3発鳴って3羽落ちます。

やっとアタクシのほうにも2羽被ってきます。前の鴨を狙って発砲!予定通り堰堤上に落とせました。

飛んでる鴨をこんなにきれいに落とせたのは久しぶりと喜んだにもつかの間、落ちた鴨が逃げ始めたので急いで追いつき確保。

そんな鴨と追いかけっこをしている時にY氏から「上上」との声が聞こえたので見ると、2羽がアタクシに向かって飛んできますが、片手に鴨を掴んでいるので撃てず。

Y氏は弾を入れて撃ちまた1羽落としました。

この池だけで5羽。それもカル4羽とアオクビのメス1羽と良い鴨ばかりです。午前中の鴨とあわせて大鴨6羽。ここのところ今一でしたので久しぶりの大猟となりました。

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 1月10日

本日参戦のTさんは、今日が初出猟。今期は許可が下りたばかりの新兵器レミントン・センデロを引さげての参戦です。

センデロの適合カートリッジは300WinMag168Grの弾頭を3200ftの初速で打ち出し、500ヤード先の鹿も狙えます。今日は、そんなセンデロが鮮烈デビューしました。

まずはいつもの朝一に入る谷で雪の林道を歩いていると、Tさんの30mほど先に鹿がこちらを見ているのが見えました。散弾銃でいける距離ですが、Tさんの後ろにいたアタクシは、今日は解体要員と思っているので銃に弾が入っておりません。300Winには近すぎる距離でしたが、まず1頭確保。

鹿を川筋まで降ろし腹を割って水に漬けてから、各人が山に入ります。

しばらくしてTさんが入った山のほうから銃声が4発聞こえました。応援が必要なら連絡が入りますのでとりあえずそのまま猟を続けます。

広葉樹林では、雪が凍って足音が大きく早くから鹿に気づかれてしまいます。仕方がないので杉林を進むと、こちらを見ている鹿を発見。距離は670m位あり頭だけしか見えませんが、これ以上動くと逃げられますので頭を狙って発砲!見事失中し、鹿は何事もなかったように走り去りました。

山を降りるとY氏がすでに降りていて、Tさんが2頭獲ったとのことなので回収にいくことに。おまけにアタクシより里に近い谷に入ったY氏が、鹿を積んだ軽トラと会ったので、この先に仲間が入山している旨を話すと、話の成り行きで鹿をもらったとのこと。

これでTさんの撃った鹿とで4頭!まだ昼前ですが鹿を捌く事にしました。

Tさんの撃った鹿は若い鹿で、さすがは長距離適合弾の300Win。弾もいいところに入っており肉が荒れていません。

ところが、最後にもらった鹿を捌いてみたら、皆が異口同音に「ひどいことしやがる」。

Y氏の話では猟師は30カービンと散弾銃を持っていた二人組みで、この鹿を撃ったときはお尻しか見えていなかったのでそこを30で撃ったとのこと。

でも捌いてみて分かった事は、留めを背中からバックショットで撃ったようで背中から腰にかけて穴だらけ。背ロースはもちろん、モモにも弾が入っておりとても食肉にはなりません。

なんでもこの人たちは、有害駆除の許可で猟をしているそうで(つまり狩猟者登録をしていない?)鹿を山に捨てに来たような気がしたとY氏は思ったそうです。

その時はお尻しか見えていなくても、鹿に気づかれていなければほんの少し待つことによって前半分が見えるようになることを我々は経験から知っています。この撃ち方は肉を利用することを完全に無視した留めのやりかたです。

駆除なんだから殺すのが目的と言われればそれまででしょうが、この撃ち方では死んだ鹿が浮かばれないと思うのは、我々が都会から来た甘っちょろいハンターだからでしょうか?

でも農家や林業の人たちは、ハンターが声高に訴えるほど鹿の被害を深刻には思っていないような気がするのですよ。

だって、その年の気候の変化や、作物や木材の価格の変動のほうがはるかに大きな問題でしょ。これから比べたら鹿の被害など、その他いろいろある問題のひとつだと思うのですよ。

それを森の番人を自称しているハンター自身が、役人の言葉に踊らされて山の神さんの神経を逆撫でするようなことをしていたら、いつか手痛いしっぺ返しを食らうような気がしてなりません。

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若いオス鹿 上が貰った鹿

 1月3日 ウサギ猟

新年の恒例行事となったウサギ撃ちに今年も出かけました。普通の人なら「ウサギ年の新年から縁起でもない」となるところでしょうが、我々ときたら、運よく獲れたら「ウサギ年の新年からなんて縁起良い」と、なるのですから鉄砲撃ちは恐ろしい。

今回も御歳75歳の御大、Yさんとその愛犬たちと出猟です。

ウサギ猟は犬がすべて。今回は去年も一緒に出猟したボク号と今期からYさんが仕込み始めたビー号の2頭。正月前は猪罠があって犬を放せなかった猟場で、2頭を放す。

Yさん曰く「まだ未熟」と言っていたが、それでも1時間くらいしたらボクの鳴き声が変わってしてウサギを起こしたので、Yさんの指示で各自が待ちに付く。山の上のほうから我々が待機している場所にボクが近づいてきて程なく、Yさんの発砲音!これは外した様で、「Y氏、そっちいった」というYさんの声が聞こえたが、Y氏には見えなかったようで犬達は再び我々から離れていった。

一旦集まって再度体制を整えて待ちに入るが、今回はウサギのほうが一枚上手で、犬の声はさらに遠くなって我々のほうには戻って来そうにもない。

このまま日没終了。これで3年連続空振り。ウサギシチューへの道は遠くなる一方だが、今期はもう一度くらい出猟できそうなので次回に期待。

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 謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。昨年中は当HPをご訪問頂きまして、誠にありがとうございました。
本年も御贔屓の程、何とぞよろしくお願いいたします。

今年も正月2日から出猟。好きだね、まったく。でも家にいてもやる事無いですから。

さすがに1日に出猟している猟師もいないだろうと考え、今日は鴨がたくさんいるだろうと思いきや、キンクロちゃんやハシビロくんなど美味しくない鴨はいるのですがアオクビ、カルは全くおりません。おまけに昨夜降った雪が解けないで残っていて猟場は雪景色。

午後にやっとアオクビを発見!アタクシが池の奥に回り込み鴨を追い出すと堰堤で待ち伏せたY氏が発砲!鴨が水面に落ちる派手な音が聞こえた。池は半分凍っており、鴨は氷の中に浮かんでいてどうやって回収しようかと思案していたら、鴨が復活して池に潜った。結構大きな池なので潜られたら回収は困難。しばらく捜索するも回収できず。

本日のクライマックスはこれにて終了。明日もウサギ猟に出猟するので、今日は早めに切り上げ。今年も先が思いやられる鴨初猟でした。

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猟場は雪景色

  12月26日

 よく「趣味が高じて仕事になった」と言いますが、趣味は仕事にした途端、面白味が無くなってしまうような気がしてなりません。猟がいい例で、朝から晩まで山の中を這いずり回ってボウズの日や、寒くて凍えながら鹿を解体することもあるけど趣味だから面白い。コレが仕事だったら絶対やってられません。という事で今日も寒い一日でした。

今日も朝一は良い事がある谷から。時折雪が降る中を歩きますが、林道の終わりまで鹿の姿はナシ。道の終わりには砂防ダムがあるのですが、このダムに鹿が良くいる。ダムの方向に注意して進むと、道の反対側の山の斜面から鹿が逃げた。距離にして20mもなく、こちら側に注意を向けて歩いて行ったら十分撃てた。

この後は師匠Y氏と別れて山に入る。心配していた雪はないのだが、地面が凍っていて足音が大きい。しばらく山を登ると、寝ていた2頭の鹿がアタクシの足音で走った。すかさず撃つも気づくのが少し遅れたため失中。

鹿は大分里に下りてきているようで、警戒鳴きをしながら逃げる鹿はいるのだが撃てる状況にはなし。車に戻ってみてもY氏はまだ山に入っているようなので、待っていると発砲音が聞こえY氏からの無線で「とったど〜」と入る。回収に行くと獲物は猪。この山ではよく見かけていたが、獲れたのは初めて。れもみごとなヘッドショットで肉はまったく荒れていない。すぐに川で腹を割り水に漬けておく。

まだ時間があるので別の山に入る。7〜80mほど山の斜面で何かが動いたような気がしたので双眼鏡で見ると鹿がアタクシをじっと見ている。しまった、動けない。30分くらい双眼鏡を持ったまま鹿とにらめっこすると、鹿は警戒を解いて草を食べ始めたのでその場を離脱してY氏に無線を入れたがかなり山を登っているとのことなので、これはこのままにしておいて別の山に入る。

尾根まで登り慎重に進むと、20mほど先の一年中青葉の残っているアオキ?から枝ではない棒が2本出ているのが見える。「あれは角かな?」と思って銃を向けようとした瞬間、鹿が飛び起きて尾根の反対に逃げた。もう少し早く気づいていれば確実な距離だっただけにくやしい。

山を下りてY氏と合流し先ほどの鹿をいわせにいくことに。鹿がいた大分手前、谷に入ったすぐの川で水を飲みに降りてきていた鹿がアタクシ達に気付いて逃げた。Y氏と発砲するも走る鹿に当てるのは難しく失中。

猪の解体があるので、今日はここまで。猪の解体は初めてなので勝手が分からず手間取るし、川に漬けておいた猪は冷たく手の感覚が無くなってくるのだが、その甲斐あって質の良い肉を手に入れる事が出来ました。でもやっぱり仕事だったらやってられないだろうな。

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 12月23日

クリスマスには七面鳥を食べるけど、今年の我が家はヤマドリ料理。胸肉は唐揚げ、腿は焼き鳥にしました。唐揚げはキジと同じで硬い地鶏とった感じ。でも腿はレバーのような独特の風味があり、明らかにキジとは違う食材。どちらが旨いかは意見が分かれるところだと思うけど、アタクシ的にはくせのない鴨肉といった感じのヤマドリのほうが好きかな。

鴨がいたのは2か所。1か所目は大きな池にカルが1羽。居鳥にかますも全く効き目なく飛び立つが、アタクシに向かって良い感じに飛んでくれたのでしっかり狙って撃つ。わずかにぐらつくも落ちるまではいかず飛んでしまった。

2か所目は池の水が少ないので今までスルーしていた池で、久々に行ってみるとアオクビが4羽浮いている。アタクシが居鳥に撃つも鴨羽防弾チョッキに跳ね返され普通に飛び立つ。運が良ければこちらに向かってくる所だが逆方向に行ってしまい撃てなかった。こんなことなら居鳥にはY氏といっしょに1,2,3で撃てば良かった。

この後は別の猟場まで長距離移動して行ってみたけど、1か所ヒドリがいたただけで撃てる鴨はいなかった。

久しぶりに日が沈むまで猟場にいたのに本日はボウズ。一日良く歩きました。

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 12月19日

最近、キツネを見なくなりましたね。山林開発や猟師を含む天敵の減少などで、山の生態系が変化してきているのでしょうか?

今日の猟ではそんなことを考えさせられるような出会いがありました。

いつものように朝一から鴨池を巡るも鴨の姿は全くなし。唯一いたのが例の相性の悪い池。居鳥のアオクビに発砲するも何事もなかったかのように飛び立ったので、Y氏とともに6発撃っても猟果なし。なぜに当たらない?

あきらめムードが漂い、本日最後の砦となるジャングルの池に向かう、通常車が入ることはないであろう山奥の道を進むと、前方の斜面から降りてきたヤマドリが藪に入った。

すぐにジルを車から出すと、放されたジルは嬉しくて跳ねるように池に向かったがヤマドリが横切ったところで急ブレーキ。見ていて気持ちが良いくらい、みごとに臭線に乗った。

藪を凝視しつつもアタクシをチラッと見て指示を待っている。

Go!」の合図で藪に突入、びっくりするぐらい大きい羽音とともに3羽のヤマドリが出た。藪のすぐ奥は竹林なので、出たらすぐに撃たないと間に合わない。Y氏と撃つも痛恨の失中。

いや〜、ヤマドリの早いこと。お互い苦笑いで顔を見合わせたときにもう1羽出た。

すかさず撃つと今度はきれいに落ちてくれた。よく銃に弾が入っていてくれましたよ。

しかしホッとして回収に向かうもヤマドリの姿はなし。

どうやらまだ半矢で走った模様で、こうなるとジルの鼻だけがたより。ジルは竹林と藪の境にある水路をしきりに気にしているので、水路を注意して進むとヤマドリ発見。すぐに留めを撃って回収。

今まで何度かの遭遇はありましたが、アタクシもジルも初めてのヤマドリGetです。長い尾羽は14節ありました。

ここ何年かは雉を見かけなくなった代わりにヤマドリを見るようになりました。これでヤマドリの臭いは覚えたかな?

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 12月12日

人にはそれぞれ相性というものがありますよね。「あの人は良い人なんだけどなんとなく苦手」とか・・。「あそこの射撃場は好きなんだけど当たらない」とか。

鴨撃ちにも色々あって、ベテラン猟師のY氏でも相性があわない池というものがあるようです。

この池はそれほど大きくはないのですが、大体奥の方に飛んでしまうので、早めに撃たないと落ちません。また、水面周囲の壁が深くえぐれていて、落ちても半矢にしてしまったらまず回収ができない。今日もこの池との相性が、猟果を左右しました。

Y氏を堰堤の両側に別れて池を覗くとカルが浮かんでいます。アタクシが居鳥にかますと5〜6羽のカルが飛び立ちました。アタクシはもちろんY氏から見ても撃ちやすいコース。二人で夢中になって撃って池を見ると、鴨は居鳥の1羽のみ。

Y氏いわく「相性が悪い・・」

この後も鴨はまあまあいるのですが、猟果に結びつきません。前期からそうでしたが、ジルは鴨がいればじっと池を見つめるようになりました。鴨はジルが堰堤に上がっても不思議と警戒しないので、近頃はジルの行動で鴨がいるかどうか判断しています。

とある池ではジルが堰堤に上がり池を一瞥して遊び始めます。どうやら空のようです。

ところが、油断して堰堤に上がったらすぐ目の前からカルが3羽飛び立ちました。Y氏があわてて弾を入れて撃ちますが後の祭り。ジルの場合、信じすぎてもいけないようです。

そんなかんなでも、今日は鴨がいたのでコガモちゃん3羽とアオクビ1羽をゲットできました。

さて今日は、最後の最後にジルがやってくれました。

池のある谷についてジルを車から出すと池に行く途中で何かにスリスリしております。何にスリスリしていたのか見てみると、なんと鯛のお頭。何でこんな山の中に鯛のお頭が捨ててあるのかさっぱりわかりませんが、この鯛、困ったことに生です。当然良い感じに腐乱熟成中。

呼び戻したジルをバリケンにいれたら車の中はすさまじい臭い。当のジルは平気の平左で寝ております。

犬の嗅覚は人間の何万倍もある訳でしょ。平気なんでしょうか?まあ、広義の意味で芳しい香りではありますがね。

あまりに酷いので多少臭い消しになるかなと、アルコールが主な溶媒のフロントラインスプレーをたっぷり振り掛けましたが効果は今ひとつ。おかげで今夜のジルにダニはいませんでしたが・・。

家について出迎えたジルママが「ジル、ウン○の臭いがする!」と騒ぐので、速攻お風呂で三度洗い。

どの犬もやるようですから、実猟犬のジルにしてみれば「スリスリが怖くてアタチを放すんじゃないわよ!」と言った所でしょう。

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大山鳴動してカル1羽 今日もマガモGet!

 12月5日

猟場での油断は大敵。これで何度獲物を逃しているか。でも常在戦場で事故を起こすよりいいかなとも思うし・・、わかっちゃいるけど、難しい。

今日は一日中お天気とのことなので、鹿猟に。夜明け直後に行くと必ずいいことが起こる谷から始める。麓に車を止めて林道を歩いていくと、我々の30mくらい前を2頭の鹿が跳ねるような感じで走っていきます。我々に気づいて走っているという感じではないので、林の中に身を隠して様子を伺うと、案の定林道脇の林を少し入ったところで立ち止まりました。

距離にして670m。Y氏がライフルを構え引き金を落とす瞬間に、車が登ってくる音が聞こえ軽トラがアタクシ達の脇を走りすぎていきます。もちろん軽トラに乗ったおっさんは鹿には気づいていませんが、鹿は逃げてしましました。

車がくるのがあと1分遅かったら撃てました。やってきたおっさんと話をしたら、この先にある設備の清掃だそうで、年に何度かのことだそうです。まさしくどんぴしゃりのタイミング。なんて運の強い鹿なんでしょう!(なんて運のない我々なんでしょう)

起きたことは仕方がないのでいつのように山に張ります。山の中は、木の葉もかなりすっきりして見通しはかなりよくなっています。その代わりに足音が大きくなるんですが。

慎重に進むと780m位上に雄鹿を見つけました。前回と同じような状況ですが、Y氏を呼ぶわけには行きませんので、撃てる位置まで迂回して登りますが途中で気づかれ逃げられました。やっぱりライフル必要です。

いったんここを降りて別の山に入ります。そこには舗装道路沿いの斜面にある墓地を抜けてから入るので、墓地の脇を歩いていき「墓地が終わる曲がり角で弾を入れましょうかね。」なんてことを考えながら曲がり角を抜けるとそこに鹿がいました。距離にして5mありません。

完全に鹿と目が合いました。予期せぬことにびっくりしましたが、目の前のし鹿もびっくりしたようで一瞬固まってから脱兎のごとく逃げていきました。油断大敵なのはわかってましたが、散々山の中を探していないものがこんなところに居るとは思ってませんでしたから、今日は鹿にツキがあるような気がします。

この後、昼過ぎに入った山でY氏が1頭仕留めました。今期の1頭目、若い雄鹿です。

その後は夕方いっぱいまで猟をしましたがアタクシは出会いなし。久しぶりの解体なので勝手を忘れていて、少し手間取り終わったのは日没とほぼ同時。前回よりも鹿が降りてきているようなのでこの後が楽しみです。

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今期、初鹿

 11月28日

アタクシは獲物の処理はきらいではありません。きらいどころか鴨の羽をむっている時や鹿の解体をしている時は、その日の苦労が報われたわけですから至福の時といっても良いかもしれません。

でもね、雨の日の鹿の解体は辛いのですよ。でも皮肉なことに、鹿は雨の日のほうが獲れるのですけどね。

ということで、今日は鹿猟場の天気がよかったら鹿猟、山の天気が悪いようなら鴨猟と決めてました。

兵庫県北部の天気がいまひとつの様子なので、本日は鴨猟。朝一は二匹目のどじょうを当てにしての、前回アオクビを獲ったゴルフ場の池。堰堤から覗くと、我々が鴨に気づくまえに飛ばれてしまいました。戻ってくるのをじっと待っていたのですが、今日はダメでした。

この後なかなか鴨はいなかったのですが、とある池の堰堤で先に走っていったジルが池をじっと見ています。ジルが池の堰堤でじっとどこかを見つめているときには姿は見えなくても必ずどこかに鴨がいます。逆に堰堤を楽しそうに走っているとき池は空です。

緊張して堰堤に登るも鴨の姿は見えません。どこかに隠れている鴨も堰堤で大声を出すとたいていは飛び出してきますので、Y氏と声を出したり石を投げたりしましたが鴨は出てきません。「ジル〜、いないじゃないの」。どうやらここは空のようです。Y氏は念のため池のサイドの藪に入っていったら、なんとカルが2羽出ました。

藪の中からY氏が撃つ音が聞こえましたが失中、アタクシは銃の弾を抜いており撃てず。犬が仕事してるこんな状況のときは、猟師はなんとしても落としてやらなければダメなんですが、またジルを信用してあげられませんでした。

この後はなかなか鴨に出会えず、休日は猟師がたくさんい徘徊していて、いつもは行かない方面に行ってみました。

で、とある池を覗いてみるとオシドリがたくさん浮かんでいて、堰堤に登った我々に驚いて飛び立ちました。

「え?この辺もしかしたら誰も回ってないんじゃないの?」ということでこの辺で一番鴨がつく池に行ってみると、反対岸から2羽のアオクビが出て飛び去っていきます。なお様子を見ていると、アオクビが次々出て我々に向かって飛んでくるではありませんか。

アタクシのほうにも「これを落とせなかったら鉄砲撃ちやめなさい」というような理想的なコースで2羽きました。銃を振って「もらった!」と3発撃っても鴨は落ちません。なぜにこれが当たらない?前期から好調を維持しているY氏はきちんと2羽落としてます。自己嫌悪・・。

でた鴨は10羽以上。当然あと2羽は確保していなければいけない状況でした。さて、ひどい藪に落ちた半矢も、今はジルの動きを見ていればだいたい鴨が見つかります。Y氏もジルも自分の仕事してるのになさけない。

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本日の猟果

 11月24日

今日からはいつものメンバーでいつもの鴨撃ちの始まりです。

天気のいい日にのんびりと鴨撃ちに出かけ、ジルが楽しそうに走っているのを見ると「人生も捨てたもんじゃないな」と思いますね。もちろん鴨が獲れている前提ですが・・。

朝一は金曜日に見送った池。今日は休日だからからなのか芝刈りはしていないようです。池を覗くと、アオクビは今日もいてくれました。

Y氏が居鳥に発砲すると次々こちらに被ってきます。いつも引き付けて失中するので早めに撃つも外す!焦って二の矢、三の矢をかけるもダメ。相変わらずヘタです。

Y氏はひどい藪の中に1羽落としたようで、半分あきらめながら回収に藪に入るとジルがアタクシの足元に半矢の鴨を追い立ててくれて難なく回収。半矢の追跡は今期も頼りになります。

その後は予想していたとおり、金曜日と同じく鴨との出会いはなし。

夕方になりここで居なかったら撤収するつもりだった最後の池で帳尻が会いました。

ここは藪の中の道なき道を行く忘れられた池。池を確認できるところまでたどり着くのに30分くらいかかりましたが、来た甲斐はありアオクビが付いていました。Y氏と分かれて撃てる場所まで移動してみると鴨が見えません。移動している間に鴨の鳴き声がしたので立たれたと思ったのですが、Y氏は銃を構えて発砲!

アタクシからは死角になっていた場所から20くらい飛んで来て夢中で撃ちましたが一羽も落ちず。でも池の向こう側にY氏が撃った居鳥がまだ泳いでいたので、竹が密生した中を回収に向かう。

姿は見えないが、ジルが臭いに乗ったようで、竹やぶを登っていくと上から追われた半矢のオスが戻ってきて池に入った。すかさず撃った留め矢が効いて、鴨は池の真ん中で動かなくなる。ジルはフンフン言って水に入るまでにだいぶ時間がかかったが何とか回収してくれました。Y氏はもう一羽藪に落としたようでジルと回収に向かったら難なく見つけたようです。

この後、久々の獲物に血が騒いだのか、興奮したジルがハウスの指示を聞かなくなった。しかたないので20分くらい遊ばせて撤収。この経験で一皮剥けることを期待。

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レトリーブ  本日の猟果

 11月21日

午前4時って朝ですかね?でも、3時は夜ですよね。今日の鹿撃ちは3時半起き。

朝と夜の間に起きだしてY氏との待ち合わせ場所に向かいます。普段は7時に起きるのでもヒーヒー言ってるのに、猟のときは目覚ましなしでも起きれるのだから不思議。

さて、今日はY氏の解禁日。23日に祭日があることから、昨日回られたと思われる鴨は23日にして今日は鹿猟に行きます。猟場に向かう道すがら紅葉がきれいで、なんか今までと山の様子が違いますね。

夜明けを待っていつも朝一番で渉猟する林道を歩きますが鹿の気配がありません。林道の行き止まりの砂防ダムまできましたが、新しい足跡やフンはなし。一抹の不安を感じつつもY氏と分かれそれぞれの山に入ります。

山の中は、案の定木の葉が落ちておらず見通しが利きません。尾根を歩くとほんの20m位のところから警戒鳴きとともに鹿が逃げる音・・。姿が見えればバックショットの絶好な位置ですが、いかんせん姿が見えません。

こんなことが2回あったので、ベストを脱いで自分のいる所の木に引っ掛け鹿がいたと思われるところから見てみましたが、オレンジ色なので判別できるような状態でよく見えるわけではありません。

アメリカでは鹿は色盲だからという理由でオレンジ服を着せられているので「鹿に色の区別がつくとわかると大変なことになる」と何かで読んだことがありますが、学者さんは判っていて触れたくないのかな?

空しく山を降りるとY氏も同じような状態だったようです。でもとりあえず鹿は居るようで、少し安心しました。

次に今まで実績のある山に入りましたが鹿の気配もありません。報奨金を出すほど鹿が増えていると役人はいってますが、実は減っているのではないでしょうか。

3つ目の場所に移動し、山登りをする前に近くの林道を歩いて斜面を偵察していると560mほど上の斜面に2頭の鹿を発見!

木の葉が邪魔でスラッグでは撃てません。近づくにも急斜面ですので、撃てる場所まで登る前に気づかれるでしょう。

ここはライフルで狙ったほうが確実です。Y氏とわかれてたいした時間も経っていないので無線で呼ぶと降りてきてくれるとのこと。

Y氏と合流し戻ってみるとまだいました。Y氏が慎重に狙って発砲!オーマイガッ!まさかの失中。

繊細なライフル弾は木の葉に触れただけでも弾道が逸れますから、恐らく木の葉に触れたと思われます。

鹿は3頭いたようで斜面を真横に逃げます。バックショットで十分撃てる位置ですが、アタクシとしたら情けないことに銃を足元に置いて耳をふさいでおり対応できず。

山では油断大敵ですね。本日はこれにて終了。次回リベンジです。

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まだ秋ですね 

 11月19日

鉄砲撃ちにとって1115日は年に一度のお祭りの日、猟果はどうあれ猟に出て鉄砲を撃つことに意味があると思うのであります。

さて、趣味より生活を選び本祭に乗り遅れたアタクシとジルは、やっと休みが取れた金曜日に4日遅れのお祭りに出かけました。

ところが今期は最初の池からつまずくことに。

ここはゴルフ場と隣接しているので、撃てるのはまだプレーが始まっていない夜明けすぐの時間だけ。下見ではアオクビが付いていたのでジルと一緒に期待して覗くと・・いました。アオクビが4羽、そのうち2羽は倒木に止まって寝ています。

絶好のシチュエーションですが池の左側、林の向こう20m位ところでコース整備の芝刈りをしている音が聞こえる。これで撃ったらもめるだろうなと思い芝刈りが終わるのをじっと待っていたのですが、一向に終わる気配がない。ゴルフ場では平日早朝はコース整備をするのでしょうか。池に立ち入り禁止となっては取り返しがつかないので「鴨との出会いはここだけではないさ」と別の場所に移動することにしました。

さて、とある池から車に戻るとポインター使いのFさんと、前期から鹿猟を一緒にしているT氏が待っていた。てっきり知り合いなんだと思っていたらお互い面識がないとのこと。ご紹介させていただきましたが、アタクシをお待ちいただいている間、お互いがお互いをどう思っていたのかを考えるとちょっと笑える。

T氏は午前中のみの猟ということなので、一緒に回ると最初の池にカルが付いていました。でも鴨がいる池にはそれなりの理由があるもので、ここは左右に民家があって真上を飛んでくれないと撃てない場所。

T氏が居鳥にかますとうまい具合に被ってきたのですが、真上には飛んでくれず。T氏と3発撃ったがすべて失中。気がかりがあるところはやっぱりダメですね。

この後は空池か、鴨がいても海鴨やハシビロなどの美味しくない鴨ばかりで今期の初出猟はボウズ、先が思いやられる今期です。

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今期もダメ? 

 解禁前の草刈り

多くのサラリーマンがそうだと思うけど、月曜日は休むのが難しい。よって今期の解禁日は最悪だ。せめて火曜日であったならなんとかなったのに・・残念。

明日に出猟できないと言う事で下見に行っても、なんかピンとこないんだよね。
でもやるべきことはやりましょうと、師匠Y氏、ジルと毎年恒例の下見&草刈り。

雨が少ないせいか、多くの池が満水にはなっていない。でも水が入っている池ではそこそこ鴨がついていました。

ちょっと痩せているような気もするがアオクビもちらほら。第1段の渡りは、ちゃんと来ているようでちょっと安心。

まあ、1日で蹴散らされると思うけど、金曜日は何とか休めそうなのでそれまで辛抱していてくださいな。

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池の水はこんな感じ キジ場の畑

 キノコ狩り

師匠Y氏家とひさしぶりのきのこ狩りに出かけた。

大久保があるころなら毎月遊んでいたのに、Y氏と会うのも山菜取り以来。ジルも大喜びでお出迎えです。

今年は天候がめちゃくちゃなので、きのこの成育はどうかなと思ったが、結果的には大収穫!
お目当てのシバハリ、ムラサキシメジはもちろん、Y氏が常々食べさせたいと言っていたコウタケを収穫、それもかなり大きなもの。

コウタケは乾燥させると香りがすばらしいそうなので、早速天日干しにして後日炊き込みご飯で頂きましょう。

あと、Y氏のきのこ師匠にお会いし、クロカワを分けて頂いた。さっと焼いてしょうが醤油で食べたら、きのこの香りと何とも言えない苦味がすばらしく日本酒のアテに最適でした。

その他、ヌメリイグチ、ホウキタケ、ハツタケと山の恵みに沢山出会い、ジルも山を走り回って大満足でした。

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 備前射撃場

10カ月ぶりに射撃に行ってきました。
例年なら、今の時期は大久保射場に足しげく通っていたのですが、大久保が閉鎖になり射撃から足が遠のいておりました。なじみの射撃場がなくなってみて、初めてそのありがたみが分かります。

場所は岡山の備前射撃場。トラップとスキートが1面づつあります。のんびりとした良い雰囲気の射撃場です。
さて、スキートは須磨で出来るので、今回はトラップです。

1ラウンド目、まずは15mで試してみると13点。まあこんなもんでしょう。やたらクレーが遠くに見えます。左に飛ぶクレーなんか全然当る気がしません。

でも射撃は当たらないと面白くないので、お客さんがアタクシしかいないということで、2ラウンド目は10mで撃たせて貰うと3枚抜きの22点。
たった5mの差なのですが、この違いはなんなんでしょうか?距離感がやけにしっくりきます。大久保のトラップが10mでしたので、この距離が感覚として染み着いてしまったのでしょう。

3ラウンド目も10mで撃って22点。いい感じです。

気分が良くなった所で15mに戻すとやっぱり14点。10mでは走っていた銃口が引き止まりしているのが自分でもはっきり分かるのですが、どうにもなりません。この5mの違いは難儀しそうです。

初めての射場でしたがプーラーさんも感じのいい人で、久しぶりの射撃が楽しめました。しかし遠すぎ。我が家からもう少し近くにあればなと思う射場でした。

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 スキート射面 トラップ射面

 22年度の始まり

今日から装いも新たに平成22年度出猟記をスタートします。

ジルが来るまでは1年の楽しみは猟だけだったのですが、今では猟期が終わったらすぐにお遍路、山菜採りが始まって、それが終わると川遊びとドッグビーチ、秋になればまたお遍路再開やキャンプ、猟の準備・猟場の開拓などなど、ずっと山でジルと遊んでいるので1年が早い早い。

さて、年年、鴨は少なくなってますね。今まで半矢で回収できなかった鴨の回収率が上がってきたので、なんとか獲物を手に入れて入るものの、猟場の開拓をどんどんしないとほんとに鴨が獲れなくなってしまいます。2年前に免許を取ったワナ猟は、ワナを架けてからの見回りができないので会社員をやっているうちは無理かな。

ということで、今回もジル子の分析を少し。

水入り:夏場暑いときなら喜んで水に入るのに、猟期の冷たい水には入らない。このへんがレトリバーとの違いなんだろう。

探索:雉、山鳥の臭いはきちんと取っている。しかし、相変わらずポイントしないで突っ込むから撃てないことが多い。ここは父ちゃんたちがポイント後の鳥を撃って猟の仕方、楽しさを教えないとだめなんだろう。わかっちゃいるんだが、なかなか上手くいかないもんです。

回収:水入りが悪いから、池に落ちた回収は全然ダメ。でも、地上の半矢鳥の回収や捜索については、信頼してもいいレベル。おかげで回収率も上がった。

感想:とにかく体力がついて、丈夫になった。1,2歳のころは、1日猟をしたらお腹壊して1週間は大人しかったのに、いまでは3日もすると「あたちと、遊びなさいよ!」とまとわり着く。さすがは実猟犬といったところでしょうか。

さて課題だが、やはり水入りが一番。でも冷たい池の傍で震えているジルを見たら、とても無理に水に入らせようという気はなくなる。ブリタニーは万能犬と言われているが、はやりレトリバーではないことを思い知らされる。まあこのへんがジルの限界なんでしょうか。

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 体力ついたね